カヤバは11日、二輪車・四輪車用ばねメーカーの知多鋼業に対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。買付代金は最大170億円。
買付価格は1株につき2010円。TOB公表前営業日の終値855円に135.09%のプレミアムを加えた。買付予定数は846万8483株。下限は所有割合55.11%にあたる527万6700株。
知多鋼業はTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の名証メイン市場への上場は廃止となる。
知多鋼業は前身の知多鋼業所(1946年創業)を継承して1956年に設立し、線ばね、薄板ばね、自動車用金具などの製造を始めた。1979年に株式を店頭登録後、1981年に名証2部に上場した(2022年4月に名証メイン市場に移行)。
カヤバは知多鋼業が2006年に実施した第三者割当増資を引き受けたのに伴い資本関係を形成。