中古車情報サイト「グーネット」を運営するプロトコーポレーションは、先行きの中古車市場の縮小に対応するため、株式を非公開化して長期的な視点でグループの経営基盤を強化することが必要と判断した。プロトコーポレーションは、中古車情報サイトのほか、タイヤ・ホイールの販売、中古車輸出などを手がけている。
プロトコーポレーションの筆頭株主である創業家の資産管理会社が設立したフォーサイト(名古屋市)がTOB(株式公開買い付け)を実施し、全株式を取得する。プロトコーポレーションはTOBに賛同し、株主に応募を推奨している。TOBが成立すれば、同社の東証プライム市場・名証プレミア市場への上場は廃止となる。
買付価格は1株につき2100円で、公表前営業日の終値1210円に対して73.55%のプレミアムを加えた。買付予定数は2503万4226株で、下限は所有割合28.63%にあたる1156万7000株。買付期間は2025年2月5日から3月21日までの30営業日。決済の開始日は3月28日。公開買付代理人は三菱UFJモルガン・スタンレー証券、復代理人は三菱UFJeスマート証券。
プロトコーポレーションは1979年にプロジェクトエイトとして設立。2001年に株式を店頭登録、その後ジャスダック市場を経て、2019年に東証1部・名証1部に上場した(2022年4月に東証プライム市場・名証プレミア市場に移行)。