不動産大手のヒューリックは、子会社で学習塾「TOMAS」などを運営するリソー教育グループをTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化し、機動的な投資判断と事業運営につなげる。人件費や賃料の高騰を背景にリソーの業績が低迷していることから、抜本的な施策を実行する必要があると判断した。

具体的には、リソーによるDX(デジタルトランスフォーメーション)や新事業開発、M&Aを機動的に推進するほか、傘下の東大受験の専門塾「鉄緑会」との連携により、幼児教育から最難関大学受験までをカバーする「こども教育経済圏」の拡大・強化を進める。併せて、教育特化型ビルの展開加速による不動産・運用収益の拡大を図る。

買付代金は新株予約権を含めて約248億4100万円。買付価格は1株につき295円。TOB公表前営業日の終値209円に41.15%のプレミアムを加えた。買付予定数は8392万9751株。下限は所有割合15.6%にあたる2664万6601株に設定した。

買付期間は2026年10月14日~11月26日の30営業日。決済の開始日は12月3日。公開買付代理人はみずほ証券で、復代理人は楽天証券。

リソー教育グループはTOBに賛同し、株主と新株予約権者に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証プライム市場への上場は廃止となる。

リソー教育グループは1985年に「理想教育研究所」の名称で教育事業を開始した。1998年にリソー教育に社名を変更。2001年に東証2部に上場し、翌年に東証1部に昇格した(2022年4月に東証プライム市場に移行)。2025年に持ち株会社体制となり、現社名に変更した。

ヒューリックは2024年にリソーを子会社化して以降、同社の教育特化型ビルへの出店拡大やDX投資を推進してきた。同社は現在、リソー教育グループの株式50.87%を保有している。

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