
8月8日(金)より公開される『ジュラシック・ワールド/復活の大地』の吹替えキャスト登壇イベントが実施され、秘密工作の専門家ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)役の松本若菜、古生物学者のヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)役の岩田剛典、ゾーラたちとともに冒険することになるデルガド一家の長女・テレサ(ルナ・ブレイズ)役の吉川愛、ゾーラが最も信頼する傭兵ダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)役の楠大典が登壇した。
イベントでは、劇中に登場する史上最大級の翼竜・ケツァルコアトルスの巨大パネルが設置された舞台上に、『ジュラシック・パーク』のメインテーマが流れる中、本作の日本語吹替版キャストたちが登壇。
『ジュラシック』シリーズ新章の吹替に決まったことについて、松本は「『ジュラシック』シリーズは知らない人がいないほど超大作で、今回のお話を聞いたときに「私?」とすぐに理解できませんでした。新章の吹替を担当することになり、身の引き締まる思いでした」と当時の驚きを振り返った。岩田は「夢のようなお話ですごく嬉しかったです。『ジュラシック』シリーズは本当に幼い頃から観てきたので、この世界に参加できることがとても嬉しいです」と喜びをあらわにした。吉川は「恐竜や爬虫類が好きなので、今回参加できてすごく嬉しいです。これまでアニメーションの吹替をやったことはありましたが、実写は今回が初めてです。

松本若菜
『ジュラシック』シリーズは全世界の累計興行収入が9400億円以上の大ヒットシリーズ。そんな長年愛されているシリーズの中で、思い出のエピソードや、過去作で心に残っているキャラクターやシーンについて聞かれると、松本は「『ジュラシック・パーク』を初めて観たのが小学生でした。その時に恐竜がそこに生きていると感じました。当時のワクワクや高揚を思い出します」、岩田は「劇場にはいつも観に行っていました。『パーク』から『ワールド』に変わった時に、ジャイロスフィアに入って恐竜に追いかけられるシーンなど、今までになかった演出にさらに圧倒させられました。(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの)メンバーに話したときは驚いていましたが、恐竜役なのかと言われました(笑)」、吉川は「(『ジュラシック・ワールド/炎の王国』で)島で火山が起きて恐竜を1匹でも多く救おうとするシーンを観て、「私も助けたかった!」とすごく思いました。あのシーンが忘れられないです」、楠は「当時、富山敬さんが吹替を担当していたことが印象に残っています」とそれぞれのエピソードを明かした。

楠大典
『ジュラシック』シリーズ最大のアクションが盛り込まれ、ゾーラ役のスカーレット・ヨハンソンによる激しいアクションシーンも見どころの本作。ゾーラを演じた松本は、アクションの見どころについて「私が印象的だったのはスカーレット・ヨハンソンさんがスライディングする場面です。実は一番体幹が大切で、少しでもバランスが崩れると目立つんです。
本作が日本語吹替初挑戦となった松本は「普段は目線や表情で表現しますが、今回は声に背景の全てをまとわせて演技することに意識を持って臨みました。監督とたくさん話し合って大切に演じました。ゾーラはかっこいい女性なので、アクション経験も活かしてできたと思います」と初めての声だけの演技に挑戦した際のエピソードを明かした。
松本と同じく日本語吹替初挑戦の岩田は「松本さんたちよりも先に収録したのですが、プロの声優さんたちの声に圧倒されてしまって……特に楠さんの声の分厚さがすごくて! 表情や目線など、役者としての部分は使えないので、声に説得力をもたせる必要があってとても苦労しました。まだ松本さんたちの声が入っていない状態の掛け合いが難しくて、探り探り演じました」と、苦労したという撮影の様子を振り返っていた。

岩田剛典
また、岩田が演じたルーミス博士は、ゾーラたちとともに恐竜のDNAを集める仲間のひとりとして登場し、研究者として恐竜への深い愛情を見せる一面も。そんな自身のキャラクターについて「考古学者として野生の恐竜が見たいという好奇心だけで参加するキャラクターです」と説明した岩田。ルーミス博士と自分の似ている部分について聞かれると、「オタク気質で好奇心旺盛なところは自分にもあると思います。すごくきれい好きというわけでもありませんが、部屋の掃除を徹底的にやることがあります。始めたら気になってしまって終わらなくなってしまいます(笑)」と、思わず熱中してしまうことを明かしていた。
続けて、恐竜たちが迫る危険な状況でも家族とともに乗り越えようとする勇敢なキャラクターであるテレサを演じた吉川は「家族が好きな部分は私と似ていると思います! テレサは目の前に大きい恐竜が現れても、家族を守るために勇気を出すのがかっこいいと思いました。これまで出演したアニメーション作品ではアクションシーンが多く、本作の叫ぶシーンではその時の経験を活かせたと思います」と自身と似ている部分やアフレコについて語った。

吉川愛
楠は、人情味があり男気もあふれるキャラクターのダンカンを演じた。吹替のこだわったポイントについて、楠は「どのキャラクターも基本は同じです。吹替はキャストが演じているので、そこからはみださないように、もしその人が日本語を話したらどうなるかという部分を意識して演じています」と回答すると、岩田は「勉強になります!」と尊敬のまなざしを向けていた。「答えはありませんが、実写やアニメの吹替も、実際に演じるのも根本は同じで、違うのは世界観とキャラクターです。声優は自分が動けない分、想像でやるのが難しいんだと思います」と長年の経験を基に吹替の演じ方について熱く語った。

<作品情報>
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
8月8日(金)公開
公式サイト:
https://www.jurassicworld.jp/
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