テレンス・ラウもノースタントで撮影! 『スタントマン 武替道』メイキング映像(アクション篇)公開
『スタントマン 武替道』メイキングより (C)2024 Stuntman Film Production Co. Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.

香港アクション映画界を支えるスタントマンたちの人生を描いた映画『スタントマン 武替道』より、メイキング映像(アクション篇)が公開された。



本作は、数々の香港アクション映画でスタントを担当し、俳優としてブルース・リーとも共演経験のあるトン・ワイが主演を務め、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』で話題のテレンス・ラウとフィリップ・ンが出演したドラマ。

アクション映画の制作に情熱を懸けるスタントマンたちの葛藤と苦悩の物語だ。



公開されたメイキングは、ジャッキー・チェン主演『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985年)のデパートでの格闘アクションにオマージュを捧げた、スピード感と迫力に満ちたシーンから始まる。「劇中で必要なアクションシーンの構想を立て撮影した」と話すのは、本作のアクション監督コン・トーホイ。「シーンごとにアクションを考え、構想をアクション指導のトミー・リョンと話し合う。ディテールをどのように見せるか、それに沿ってトミーが準備してスムーズな撮影ができる」と続けた。



テレンス・ラウもノースタントで撮影! 『スタントマン 武替道』メイキング映像(アクション篇)公開

トミー・リョンは、「予算を最大限に生かしてシーンを作り上げる。殴る蹴るのシーンが多い。冒頭の場面は80年代の『ポリス・ストーリー』っぽい。スタントマンらは大変だ。殴られて本当に飛ばされて、テーブルを壊す。80年代は人が飛ばされて物を壊すという描写が流行で、ガラスや屋台なんかも壊した」と語る。



本作のスタントマン、マン・クォックヘイは「さっき2階から下の屋台に落ちるアクションをやった」と涼しい顔で話し、投げ飛ばされ背中から屋台の屋根に落ちるスタントの別角度からの映像が映し出されると、「飛ぶことにある程度自信はあるからプレッシャーはない」と頼もしすぎるコメントも。



ハイキックで飛ばされ、ショーケースのガラスを背中で木っ端微塵にしたトー・イウユーは「緊張を抑え、気分を切り替える」と語り、同じくスタントマンのグー・ヨンフォンは「僕の大きめのアクションは回転しながら床に倒れる。空中で回転して床を見ながら気を失う」と解説する。



またメインキャストのひとり、テレンス・ラウのアクションも。「僕がひっくり返り、さらに1回転して階段に落ちそのままズルズル落ちる」と、楽しそうに自身のスタントシーンを話す。そんなテレンス・ラウのスタントシーンをトミー・リョンに聞くと「アクションは上手だ。だが木版が割れなくて、板が硬く何度落ちても割れず、結局バラバラに割ってからそれを張り合わせた。いろんな角度で撮った。本当にテレンス自身がやっている。スタントマンの苦労を彼は身をもって知ったはず」と苦労と工夫のエピソードを披露。テレンス・ラウも「僕にとって簡単じゃなかったけど、どうすればいい場面になるかを考えた」と渾身のシーンを語った。



さらにメイキングでは、当時の香港映画で行われていたゲリラ撮影をオマージュしたシーンについても言及。「銃撃戦のシーンはたった2日間で撮り終えた。

あのシーンの最後のほうで車が突っ走るが、本当に一般の店のゲートを壊してビービーと警報音が鳴った。あとで編集の際『この音は誰が入れた?』『効果音だろ』と話していたが、実は違った。本当の警報音なんだ」とアルバート・レオン監督が明かす。



映像の最後には、齢67歳のトン・ワイの姿も映し出される。「ワイヤーに爆薬の爆発もあるのに『リハーサルは必要ない、すぐ撮ろう』って」とベテランの姿勢をトミーが賞賛し、アルバート・レオン監督は「トンさんは高所恐怖症らしい。上の世代のがむしゃらな気骨は見習うべきだ」と語気を強める。当のトン・ワイは「本当に高くてリハーサルで飛ぶのも怖い、じゃあ本番だ」と笑う。そして、コン・トーホイが「観客が見る派手でまばゆい爆発は、各部門の密な協力の上に成り立っている」とコメントしたところで映像は締めくくられる。



テレンス・ラウもノースタントで撮影! 『スタントマン 武替道』メイキング映像(アクション篇)公開

『スタントマン 武替道』メイキング映像(アクション篇)



<作品情報>
『スタントマン 武替道』



7月25日(金) 公開



公式サイト:
https://stuntman-movie.com/



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