A24×セバスチャン・スタン『顔を捨てた男』別人となった男の様子を捉えた本編映像&場面写真公開
『顔を捨てた男』 (C)2023 FACES OFF RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

セバスチャン・スタン主演、A24製作の映画『顔を捨てた男』より、本編映像と場面写真が公開された。



本作は、第74回ベルリン国際映画祭最優秀主演俳優賞(銀熊賞)、第82回ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞(ミュージカル/コメディ)を受賞した話題作。

これまで『ミッドサマー』『LAMB/ラム』などの独創的な作品を手掛けてきたスタジオA24が、気鋭アーロン・シンバーグ監督の才能に惚れ込み、異色作を完成させた。



顔に極端な変形を持つ、俳優志望のエドワード。自分の気持ちを閉じ込めて生きる彼は、ある日、外見を劇的に変える過激な治療を受け、念願の新しい顔を手に入れる。別人として順風満帆な人生を歩み出した矢先、目の前に現れたのは、かつての自分の「顔」にそっくりな男オズワルドだった。その出会いによって、エドワードの運命は想像もつかない方向へと逆転していく。



公開された本編映像は、新しい顔を手に入れ、夜の街に繰り出したエドワードを捉えたシーン。実感がないのか、喜ぶどころか鏡に映った自分を見て戸惑いの表情を浮かべているようにも見えるエドワード。その後、以前も訪れたことがあるバーに入るが、以前とは顔が違うエドワードに気づく人はもちろんいない。カウンターでウイスキーを注文し、店員から「氷は?」と聞かれると「薬効を薄めたくない」と、治療薬により変わった自分が元の自分に戻らないか不安げな様子。ウイスキーを煽りながら、静かに高揚していく様子が収められている。



A24×セバスチャン・スタン『顔を捨てた男』別人となった男の様子を捉えた本編映像&場面写真公開

場面写真は、同シーンから夜の街に出たエドワードと鏡に映るエドワードの表情を切り取ったものや、エドワードの部屋に飾ってある母親との2ショット写真などが公開に。この写真はスタン本人が幼少期に母親と撮ったもので、美しい母親の横顔と丸い頬が可愛らしい貴重な1枚となっている。



A24×セバスチャン・スタン『顔を捨てた男』別人となった男の様子を捉えた本編映像&場面写真公開

主人公エドワードを演じたスタンは、映画の前半では顔に大掛かりな特殊メイクを施し、顔を変えた後には別人ガイとして生きる。しかも、かつての自分に似た人物が現れ……と、エドワードの感情面も複雑だ。スタンは脚本を読んで「ここ5年ほど、私は挑戦的に感じられる作品、つまり変革の要素がある作品に惹かれてきた。肉体的な変化だけでなく感情的なレベルでも、この作品は非常に新しい領域だった」と語っている。



スタンは、エドワードを演じるために、より深く役を理解するため同じ症状をもつ当事者への取材も敢行。さらには、撮影の合間には演技を掘り下げるため、特殊メイクをした状態でニューヨークの街を歩き、地元のコーヒーショップにも入って周囲の状況を観察。ほとんどの客が自分と目を合わせなかったことを振り返り、「彼の病状についてできる限り理解しなければならないという大きな責任を感じた。見知らぬ人々の反応を吸収できたのは重要な体験だった」と明かす。



さらに、本作では俳優にとどまらず製作総指揮(エグゼクティブ・プロデューサー)として作品に参加。ヒロインを務めたレナーテ・レインスヴェのキャスティングや特殊メイクを手がけるスタッフへも自ら依頼。作品に大きな貢献を果たした。



『顔を捨てた男』本編クリップ



<作品情報>
『顔を捨てた男』



7月11日(金) 公開



公式サイト:
happinet-phantom.com/different-man



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