ボートレースびわこ(滋賀県大津市)
GⅡ第7回全国ボートレース甲子園
7月8日(火)~13日(日)開催
ボートレースびわこ(滋賀県大津市)のGⅡ「第7回全国ボートレース甲子園」が、7月8日に開幕する。
都道府県代表の47人に、開催施行者希望枠5人を加えた総勢52人の精鋭が、真紅の大優勝旗を懸けて熱いバトルを展開する。
中でも今大会も注目の的となるのが、2020年の第2回大会(三国)で栄冠に輝いた峰竜太。
優勝旗奪還に燃える峰に、びわこへの思い、大会への熱い意気込みを聞いた。
■強豪支部代表として「恥じない走りを」
――甲子園は2020年7月の第2回大会を制覇。19年7月の第1回、21年7月の第3回大会でも優出(4、2着)しています。この大会独特の意気込みがありますか。
「お祭り感覚で盛り上がる大会ですよね。こういう大会には、(広告塔的な)自分が必要なんですよ。その役目をしっかり果たそうと思っています。この先は分からないけど、今はまだ自分に需要があると思っているので、今回もしっかり盛り上げたいなと思っています」
――佐賀県代表として出場。施行者希望枠で出場の弟子の上野真之介選手とともに参戦です。
「佐賀支部は今、強いんでね。そこを代表して行かせてもらうので、恥じない走りをしたいです。師匠としても弟子の前で、いい手本であり続けないといけないですからね」
――今回の舞台のびわこでは、21年の周年記念を制するなど通算5Vの実績で、相性も良さそうです。
「びわこはいいですね。でも相性がいいというよりも、びわこからは熱意を感じるんですよね。それなら、『僕も尽くしますよ』。この気持ちが、他の場よりも明らかに強いですね」
――びわこ水面の攻略法や調整術はありますか?
「びわこだからこうする、というのはないですね。走り方はいつもと変わらない。ただ、いつもより整備に対する気持ちは強い。ここまでの足になればあとはレースで頑張ればいいと思える水準に達しても、とことん諦めずにやりたいなって」
――エンジンの仕上がりはいつも早い。極意がありますか?
「長くやってきたので、試運転をしなくてもプロペラを見ただけで、いいところと悪いところが分かる。そこはみんなと違うと思う。みんなは試しながら正解を求めていっているけど、僕はみんなよりも試さずに分かると思います。全てじゃないですけどね」
――整備力も高い。
「これまで整備に取り組んだ回数が人よりも多いので、経験値の違いはあると思います。
――相思相愛とも言えるびわこ。滋賀県そのものの印象やレース場近くのオススメスポットは?
「滋賀はいいところですよね。外国人が多く来る理由も分かります。僕のオススメはレース場の北方向の琵琶湖西岸にある施設『ロータリーピア88』。自分の趣味でもあるウェイクサーフィンも楽しめるすごくいい施設です。マリンスポーツのアイテムが欲しければ、施設内にショップ『muta(ムータ)』があります」
■「初心を大事に」がいい方向
――趣味の波乗りだけではなく、先日のSGオールスター(5月27日~6月1日)では準Vの活躍。今年の戦いも波に乗ってきたと言えそうですか?
「最近は結果にこだわらず、レースを楽しめているのがいいと思います。(選手生活の)終わりを考えた時に、ボートレースっていいなって改めて思った。『初心忘るべからず』じゃないけど、その感覚を大事にしたい。それがいい方向に行っていると思います。いつ辞めると決めているわけではないけど、(引退する時は)絶対にいつか来るもの。
――今大会に懸ける熱い気持ちを聞かせてください。
「久しぶりに佐賀県に優勝旗を持って帰りたいですね。しかも、今年は縁のあるびわこ開催。びわこの水面も峰竜太の優勝を願っていると信じて、結果でお応えしたいなと思って走ります」
■プロフィル
◆峰竜太(みね・りゅうた)
1985年3月30日生まれ。佐賀県唐津市出身。唐津西高卒業。登録番号4320。2004年11月デビューの95期。05年11月にからつで初優勝。GⅠは、09年2月の芦屋九州地区選で初Vを挙げ、70優出19V。SGは30優出6Vで、初制覇は17年7月のまるがめオーシャンカップ。