【ボートレース児島・GⅡMB大賞】「責任感があった」「遅れるわけにはいかない」主役を任された地元の渡邉和将が強い自覚で決めたゼロ台Sで完勝劇

ファンの声援に笑顔で応える渡邉和将



■ヒーロー

 今節の主役としての自覚が最高の結果をもたらした。地元の渡邉和将が、初日のドリーム勝ちに始まり、予選2位通過ながら巡ってきた優勝戦1号艇のチャンスを逃さずV。
ファンからは「カズマサー」と活躍をたたえる声がやまず、「うれしかったですね」。気持ちよく汗を拭った。

 「選手代表(いわゆる班長)を任されて、初日のドリームの1号艇にも選んでもらった。責任感がありました」

 その気持ちが優勝戦のスリットにも乗った。「S事故だけはできない」と班長としてもそこは十二分に分かった上で踏み込んだSはコンマ05。「人気も集めていて、ここだけは遅れるわけにはいかない。しっかり仕掛けました」。申し分ない機力に加えてこれだけの集中力とS度胸を見せられては、2コース以下に出番はなかった。

 しかも、後輩の前原大道を従えての地元ワンツー。「パッと後ろを見たら黄色(5号艇=前原)が見えた。抜きに来ると思って必死に走った」と強い警戒こそ強いられたが、「最高の形で終わったと思います」。地元ファンが詰めかけた表彰式の会場はその言葉通りのムードに包まれた。


 このVで、昨年はなかなか手にできなかったSGクラシックの出場権を手にした上で、今年の後半戦を戦う。「これでいい方向に行くと思う。SG出場も控えている(今月下旬のオーシャンカップ)し、年末のベスト18入り(グランプリ)を目指して頑張りたい」

 今回、V賞金500万円を上積みして賞金ランクは28位まで浮上し、グランプリ圏内を射程に捉えた。今年のオーシャンカップの舞台は、2月にGⅠ地区選を制した徳山。好相性水面でさらにランクアップを果たす。(深堀慎一郎)

■売上額は目標を大幅クリアの大盛況(リード)

■渡邉和将プロフィル

■3番手争いは3周目まで激戦(優勝戦VTR)



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