
ようやくトンネル脱出の馬場貴也
兄弟子の励ましに応えた。準優10Rに1号艇で駒を進めていた地元滋賀支部のエース馬場貴也(41)=滋賀・93期・A1=が、順当に逃げ切って優出切符を獲得。
近況の特別戦線では優出どころか予選突破もなかった。「(トンネルの出口の)光が見えませんでした」
それほど思い悩んで落ち込む弟弟子を、何とか元気づけようと声をかけてくれたのが兄弟子の守田俊介(50)=滋賀・74期・A1=だったという。「今節の直前に『景気づけに飯に行こうや』と、デビューから23年で初めて連れていってくれた。(守田の好物の)回転ずし? いえ、焼き肉です」。栄養とともに兄弟子からパワーを得て、すぐに結果を出してみせた。
この優出で、来年7月に開催が決まった、地元びわこでのオーシャンカップの出場ポイントも発生する。「オーシャンと聞いた時は、最近の調子を思ったらまずいなと思ったけど、これで焦らずに行ける」。本来の強さを取り戻したエースが、伸び伸びとした心でVだけを狙って臨む。