
初日は不利枠から3着を奪った樋江井舞
見事な当地デビュー戦だった。今節が福岡初参戦の樋江井舞(23)=愛知・134期=は初戦となった5Rで6コースから3着を奪取。
この活躍は決してフロックではない。「びわことか平和島とかうねりがある水面が、全く苦にならないんです」と全国でも名だたる難水面に対しての苦手意識は皆無。隠れた荒れ水面巧者であるのなら当地は初参戦とはいえ、いきなりうねりを克服したのもうなずける。
機力にも手応えは十分。試運転の段階では乗りにくさを感じていたというが、「本番の水面は全く違って逆に乗りやすいと感じました」と回り足の良さを実感。「直線も悪くなくて少しいい」と伸びも軽快とあって既に臨戦態勢は整っている。
デビュー期から1.80、2.14と右肩上がりで勝率を伸ばし、今期(5月~)の現在勝率は3.61とさらにペースアップ。今期はまだ2カ月ながらも既に前2期での3連対数を上回っており、加速度を上げて成長している。初戦の走りはまだ序の口。愛知女子の希望の星が、さらなる活躍で輝きを放つ。(森 大輔)