
石原颯との連結を外した松浦悠士が2着に挽回。脇本雄太も迫ったが3着まで。新山響平は単騎カマシが不発となり8着に終わった。
■ヒーロー
高松宮記念杯で決勝に進出した力は本物だった。末木がGⅠに続いてグレード戦で大仕事をやってのけた。「S級の初優勝も弥彦だった。記念をここで勝てて本当にうれしい」と、静かに喜びをかみしめた。
「最近は自分の力というよりラインのおかげで勝たせてもらっている。GⅠからいい流れで地元記念を走ることができた」。坂井、武藤龍生と関東の絆で臨んだ決勝。とはいえ、脇本、松浦、新山のSS3車が相手だ。
「スタートから作戦通りだったが、脇本さんが早めに抑えたのは想定外。坂井君は器用なのでうまく立ち回ってくれたと思う」。石原の仕掛けに松浦が踏み遅れた隙を捉え、すかさず石原に続いた坂井が好判断。脇本もインに詰まり、新山の仕掛けに石原が反応して関東勢に展開が向いた。
「後ろのことまでは分からなかったけど、松浦さんが追い上げて来たとき坂井君がタテに踏んでくれた。優勝とは思わなかったけど、がむしゃらに踏みました。新潟支部のエース諸橋さんが欠場してしまったので、地元(新潟、山梨、長野)から優勝者を出せてよかった」と晴れやかな笑顔を見せた。
決勝メンバー全員が出走する玉野サマーナイトフェスティバル(18~21日)まで中3日。今年から4日制となったGⅡでも末木から目が離せない。
GⅢ初優勝に笑顔を見せる末木浩二