ボートレース大村(長崎県大村市)
ボートレース発祥地記念GⅡ「第29回モーターボート誕生祭」
7月15日(火)~20日(日)開催
ボートレース大村(長崎県大村市)のボートレース発祥地記念GⅡ「第29回モーターボート誕生祭」(優勝賞金500万円)が15日、幕を開ける。地元エースの原田幸哉や、守田俊介、石野貴之ら7人のSGウイナーをはじめ豪華メンバーが集結。女子勢も3人が参戦。
■初日ドリーム選出「恐れ多い」
――初日の「発祥地ドリーム」に選出されました。今垣光太郎選手、原田幸哉選手らSGウイナーがずらり。そうそうたる顔触れです。
「選んでいただけて恐れ多いです。緊張すると思うので、その緊張感を楽しみたいです」
――枠番は前検日に決まります。
「6号艇のつもりでおります(笑)」
――大村はデビュー以来、出場が4節だけで、今年1月が初めての優出(6着)でした。印象や相性を教えてください。
「いいエンジンを引けなくて、走る時は毎度悪いんですよね。正直、あまりいいイメージはないです(笑)。優出した1月も苦労しました。(調整などで)これが当たったというのはなくて、まだまだ未知の部分が大きい大村ですね」
――大村は6月22日が初下ろしの新エンジン。その点はどうですか。
「新エンジンは得意な方だと思います。プロペラもほぼ新しくて、人の癖が加わる前。その方がアレンジしやすいから好みですね。5月のびわこ(初下ろし1節目の新エンジン)もそのおかげで優勝できたとも言えるかも。ただ今回は、私にとって〝未知の大村〟。アドバンテージがあるとは思っていないです」
――新エンジンに加えて、新燃料(環境に優しいエタノール配合ガソリン)のテスト期間中(7月20日まで)でもあります。優勝した5月のびわこも新燃料でしたね。
「行き足は重ためでも普通に動いていた。難しいのはSですね。でも、慣れてしまえば大丈夫。びわこも2日目から合わせられたし、慣れるのみですね」
――今回の「誕生祭」の5日目、7月19日は29歳の誕生日です。
「ともに祝わせていただきます(笑)。私に合わせたようにあっせんしていただいて、ありがたいですね。気持ちのいい誕生日にしたいですけど、あまり考えずに頑張ります」
■今年の締めくくりもきっと大村
――今年は年末のクイーンズクライマックス(QC。女子の賞金上位12人が出場するプレミアムGⅠ戦。それ以下の42人はQCシリーズ戦に出場)も大村です。
「今年の私は大村で始まって、きっと大村で終わる。今回、この誕生祭も呼んでもらったので、今年の最初と真ん中と最後が大村になりましたね」
――直前の6月の三国では今年2回目のV。リズムも上がってきました。
「ここ最近、調子が怪しかったですからね。オールスター(5月27日~)の後は、『たはぁ~』って大きなため息が漏れるぐらいに疲れ果てていましたから」
――三国の優勝インタビューでは、3年間一緒に戦ったヘルメットの話が印象的でした。
「2度の大きな事故から命を守ってくれましたからね。この大村から新しいヘルメットを使います。テンションも上がりますね」
――どんなデザインなのかも楽しみです。
「描いてくれる人は毎回同じで、同級生の子にお願いしています。今回の出来栄えも気に入っています。『お楽しみに』って感じですね」
――けがの具合はいかがですか。
「おでこの神経が切れていたんですけど、薬を毎日飲んでいるおかげか、神経が伸びてきているみたいです。『伸びてきてくれてありがとう』なんですけど、その分、敏感になっているのか、より一層痛みがあって…。ズキズキってしながら走っていましたね。(神経が伸びて)うれしいことなんですけどね」
――今年の今後のビジョンをどう描いていますか。
「欲を言えば(クイーンズクライマックス出場の)12人に残ることですけど、まずは無事に一走一走を走りきることですね。順調にレースしているだけで偉い、と思っていきたい。(大けがを経て)ここしばらくはそれに尽きると思います。『よく頑張っているな』って自分を褒められるような走りをしたいです」
――大会への意気込みをお願いします。
「記念レースの出場機会が欲しかったので、あっせんメンバーに選んでいただいて感謝です。出場できる記念レースの数は決して多くないので、ちょっとでも存在感を示したいですね。特に今回は『大村と私の誕生祭』なので(笑)、縁起のいいものにしたいですね」
◆西橋奈未(にしはし・なみ)
1996年7月19日生まれ。石川県金沢市出身。石川県立工業高卒業。福井支部所属。登録番号4961。2016年11月デビューの119期。