
2日目に大きくポイントを挽回した長尾萌加
一気に巻き返した。長尾萌加(24)=岡山・133期・B1=は初戦に6着大敗を喫していたが、2日目は自身3度目の2コース戦となった1RでA1今井裕梨を差し切ると、後半5RはこれまたA級の戸敷晃美を競り落として3着を確保。
当地はまだ2回目の参戦で、「水面にはまだ慣れません。おっかなびっくりです」と言うが、2日目のレースぶりは堂々たるもの。「あれは教官のおかげ」と謙遜するが、養成所時代に歴代の女子でもわずかに3人しかいない7点勝率をマークした逸材はやはりただ者ではない。
現在の岡山支部は寺田千恵、田口節子、守屋美穂を中心にそうそうたるメンバーがそろう女子王国。師匠の樋口由加里もまた王国の一角を形成する強豪であり、一門のトップである田口からも薫陶を受け勝率も右肩上がりに上昇カーブを描いている。「本当に樋口さんや田口さんのおかげ。岡山は強い人が多いし、いい環境の中でやらせてもらえています。自分もいつか強い人の中に入っていきたい」
機力も成績通りに上昇ムード。「道中でしっかり乗れたし、乗り心地が良くなっている」と操作性の向上に加えて、「伸びは普通だけど行き足は悪くない」と中間速にも手応えは十分。当地で活躍する武器は十分そろっているだけに、岡山どころか未来の女子レース界を担う逸材がさらなる快進撃を披露する。(森 大輔)