
【記者コラム・寺田洋司の狙い目】
今節はカーボンニュートラル対応の一環で、燃料を地球環境に配慮した「エタノール30%配合ガソリン(E30ガソリン)」を使用。これにより従来使用していた燃料と比較して、約12~15%のCO2排出量削減が見込まれている。
この新燃料での選手の反応はさまざまだが、「起こしに違和感がある」という声が多い。そこで、大村ボートで、切り替え直前のエンジンで旧燃料を使用した最終日と、新エンジンとなり初めて新燃料を使用した最終日の全レースをタイムで比較してみた。
旧燃料での上がりタイムの平均は1分50秒4(一番時計は1分49秒3)。対して新燃料の上がりタイムの平均は1分49秒3。一番時計は1分47秒6と、平均で新燃料のほうが1秒近く速い計算。一番時計も2秒差に迫るほど速くなっている。
展示タイムの比較でも、旧燃料の平均が6.93、一番時計は6.87に対して新燃料の平均は6.89、一番時計は6.79と、こちらも新燃料の方が上回っている。
この数字を基に、元ボートレーサー長崎支部で、大村ボートの公式YouTubeで解説をしている山崎康弘さんに話を聞いたところ、「明らかに新燃料がパワーアップしています。通常、水温が上がると熱ダレを起こしてパワーダウンし、タイムは落ちるはずですが、むしろ逆に上がっている。おそらくキャブレター近辺の部品が良くなっていることも関係していると思います」。水温を先ほどの新旧比較をした日で調べたところ、旧燃料時は23度、新燃料時は26度。
センター勢で伸び型といえば…▼6Rは初日6コースからチルトをプラス1.5度にハネてレースに臨んだ佐藤悠と、〝まくり姫〟の高田ひかるが3、4枠で並ぶ。両者とも「伸び」に関してのコメントは上々と狙いどころとも一致する。伸び寄り両者が一気に攻めての3=4-全。
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2日目6Rは〝まくり姫〟の高田ひかる絡みに期待