【ボートレース福岡(サマータイム)GⅢオールレディース】井上遥妃「本当に下手くそなので必死にやっているだけです」危機感を原動力にA級昇格へ

伸びは序盤から上位級の井上遥妃


 土俵際に追い込まれた。井上遥妃(22)=徳島・131期・B1=は序盤を好調な走りで終えたが、3日目の2走は5、4着と一気にペースダウン。
特に後半7Rは大幅なポイントアップが見込める絶好枠で敗れたとあって、「この負けは痛いです」とガックリ。予選上位通過が見込めた2日目終了時点とは一転して、予選突破の窮地に立たされた。

 とはいえ機力に関しては相変わらず好調で、「伸びはいいです」と強力パワーは健在。「出足や回り足はいい人と差がある。初日の方が良かった」と課題を残しているが、巻き返せるだけのパワーは備わっている。勝負駆けを行うにあたって不足はない。

 デビュー期から毎期勝率を上げて前期(昨年11月~今年4月)は5点台に到達。今期(5月~)は現在勝率6.24(前検時点)と初のA級昇格をA1で迎えそうなほどで、成長の速度を上げている。「A2はもちろんだけど、ここまで来たならA1になりたい。いい節と悪い節の差がありすぎるので、高いレベルで安定させたい」

 131期の養成所時代は在校勝率が4.12と下位に沈んだが、デビュー後は不断の努力ではい上がってきた。「本当に下手くそだったので、必死にやってきただけです。今でもその思いは変わりません」。
クビになるかもしれないという危機感を原動力に変換させたからこそ今がある。苦しい状況からはい上がるのは専売特許。準優進出に勝率アップの一挙両得を狙うためにも、最後は成績をV字回復して第一関門を突破してみせる。(森 大輔)

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