
【記者コラム・森大輔の勝ち組の法則】
今節は前節と打って変わって、低調機シリーズということでAランク以上のほとんどがお蔵入り。当然ですが、数少ない良機を手にした選手に大きなアドバンテージがあるのは言うまでもありません。

ただ、Aランク以上の〝全部〟ではなく、〝ほとんど〟と書いたことには理由があります。2連対率の下位から出されるのが低調機シリーズですが、近況の中間整備で化けたエンジンは元の2連対率が低いことから当然低調機シリーズに入ってきます。準エース格にまで昇格している47号機やAランクの58号機が最たる例で、良機が少ない低調機シリーズなら節一パワーになるのも時間の問題でしょう。
とはいえAランク以上は3基しかないので、エンジン相場で上位を形成しそうなのはBランク群。低調機シリーズは〝Bランクでも王様〟という格言があり、パワーの差は歴然だからです。前検一番時計を叩き出した長野壮志郎に加えて、このBランク群に主力で名を連ねる清水敦揮、吉川昭男、坂元浩仁に、3基しかないAランクのエンジンの一つを手にしているのは興津藍で、今節は首位争いが展開されそうです。