
2年ぶりに優勝戦の絶好枠を得た坂元浩仁
文句なしの勝ちっぷりだ。準優1号艇トリオのオーラスを務めた坂元浩仁(39)=愛知・99期・A2=は、インから豪快に先マイを決めて他艇の攻めを完璧にシャットアウト。
機力に関しても言うことなし。「出足や回り足は普通ぐらい」と言うが、「伸びは抜群に良くて行き足もいいと思う」と直線系統には自信たっぷり。選手間でも、「坂元君のは別格」の声しきりで完全に優勝を意識できるパワーに仕上げている。
しかも、伸び型の調整にシフトしたことは、今後に向けても大きな収穫があったと打ち明ける。「最近はずっと調子が悪かったけど、今節で伸び型のレースが自分に合っていると感じました。今後もこういう仕上げに持って行こうという気になっているし、調整もレースもイメージが湧いている」
前期(昨年11月~今年4月)は10期ぶりにA1から陥落。自己変革の必要性に迫られていただけに、A1常連への復活へ一筋の光が見えたのは大きい。だとすればその正しさを証明するためにも結果が欲しいところ。
「優勝戦1号艇は2年ぶり。それだけ不振だったということです。久しぶりの絶好枠なので、気合を入れていきます。
優勝戦は吉川昭男、柴田光と外枠に〝インの鬼〟が2枚もいることで進入はもつれそうだが、逆にアドレナリンはこれでもかとあふれている。久しぶりの王道Vを決めて、完全復活ののろしを上げる。(森 大輔)