
【記者コラム・森大輔の勝ち組の法則】
今回の優勝戦もデータの面から探っていきましょう。ファイナルに進出した6人の通算V率を表にしました。

今節は実力が拮抗(きっこう)した大混戦シリーズとなっていますが、今回の通算V率のデータも今節を象徴するような数字。人気を集める1号艇の坂元浩仁は15.4%と悪くはありませんが、〝勝負強い〟とは呼べません。ここはやはりSGウイナーの柳沢一が27.1%と断然でさすがの数字。進入がもつれるのは間違いない上に準優突破率と同様に1号艇を上回る選手がいるとあって、波乱が起きやすい優勝戦なのは間違いありません。

そこで今度はイン以外での優勝の割合を示したイン以外のV率を見てみましょう。これは波乱を起こして優勝した確率とも言い換えられます。
こちらも今回は群雄割拠の様相。言い換えればイン以外のV率、つまり波乱を起こして優勝した確率が高い選手がそろっているので、何やら波乱含みです。数字で言えば3号艇の高倉和士以下は全て40%オーバー。しかも、その40%オーバーの全員が想定コースでのV経験があるというのも魅力です。となると注目したいのは通算V率トップの柳沢。