地元静岡の2人として、先輩の長嶋万記(右)とともにインタビューを受ける刑部亜里紗(中央)
地元静岡支部からの出場は2人だけ。その一人の刑部亜里紗(おさかべ・ありさ、28歳)=129期・A2=は、支部の女子レーサー全員の思いを胸に抱いて戦う構えだ。
「萌(もえ)さんはけがで出られなくなった。結(ゆい)さんも出場したかったという思いを聞いている。そういう方々をはじめ、静岡の女子のみんなの力を借りて、今節は仕事をしたい」
出場権を持っていた川井萌(23)=127期・A1=は直前の大けがで出場辞退。豊田結(32)=109期・A2=は十分な勝率は稼いだが、最低出走回数にわずか1走足りず、出場権を逃した。
そんな無念が痛いほど分かるからこそ、「頑張らなきゃと思う」と、昨年に続く2度目の出場の今回への意欲を新たにする。
「エンジンをどこまで出せるか。そこが私の課題」。その課題克服のためにも一秒たりとも無駄にせず、第一目標の準優入りを目指して、まずは予選の4日間に全力を注ぐ。