
地元タイトル死守へ気合十分の新開航
影も踏ませぬ完勝劇だ。準優12Rで1号艇トリオの大トリを務めた新開航(29)=福岡・118期=は、インから唯一0台に入るSを踏み込んで押し切り勝ち。
ここまで9戦6勝をマークするが、成績通りに機力も上々。「行き足、伸び系で出足や回り足も許容範囲。エンジンは言うことなしです」。低調機シリーズで今節の真打ちに好素性機が渡った時点で、こうなることは当然の帰結だった。「優勝を意識できる状態です」。Vへ向け準便は万全に整った。
特別戦線にステップアップしている身だが、全支部で最大のA1数を誇る最強支部の一員として地元の一般戦への思いは格別のものがある。
「今節はドリームの1号艇にも選んでもらえていたし、地元の一般戦は絶対に負けられないという気持ち。そのドリーム1号艇は負けてしまったんで、最後はきっちり決めます」
6号艇だった予選最終走では、気迫あふれる逆転劇で予選トップの座を奪った。その姿は、紛れもない福岡の次世代エース候補。最後も強い責任感を前面に押し出して、地元タイトルを死守してみせる。