旧ジャニーズ紅白出場なしで「推し変」なるか。JO1、BE:FIRST、Stray Kids…年末特番でチェックするべきボーイズグループ新勢力図

ここ最近、さまざまな事務所に所属するボーイズグループの地上波での露出が増え、その魅力に注目が集まっている。実際に、年末恒例の大型特番ではバラエティ豊かなボーイズグループたちが名を連ねている印象だ。そこで、今注目するべき個性に溢れるボーイズグループを紹介。新たな推しを見つけたい人、必見だ。

最初に抑えたい! 紅白出場の日本人ボーイズグループ

まずは、今年2度目の出場を決めたグローバルボーイズグループJO1(ジェーオーワン)。韓国の人気オーディション番組「Produce 101」の日本版「Produce 101 JAPAN」の合格者で結成された11人組グループだ。2020年3月にCDデビューを果たし、現在はアジアツアーで各地のファンを沸かせている。その魅力は、なんといっても一糸乱れぬダンスパフォーマンス、それでいて、歌、ラップのクオリティも高いところだろう。同じ事務所には、「Produce 101 JAPAN」のシーズン2から生まれたINI(アイエヌアイ)も所属している。

同じく、今回がNHK紅白歌合戦2度目の出場となるのは、BE:FIRST(ビーファースト)だ。AAA(トリプルエー)のラッパーでソロアーティストでもあるSKY-HIが自費で行なったオーディション「THE FIRST」から誕生した7人組。その様子は、「スッキリ」(日本テレビ系)などでも特集され、幅広い世代のファンを獲得した。2023年9月に発売された4thシングル『Mainstream』は、各種音楽チャート116冠を達成(2023年9月時点)。昨今の音楽シーンの話題をかっさらっている。

世界を熱狂させるK-POP2組

2018年にデビューした韓国の8人組Stray Kids(ストレイキッズ)が紅白に初出場。スキズという愛称で親しまれていることが多い。彼らの魅力といえば、なんといってもデビュー以前から現在に至るまで、ほぼすべての楽曲をメンバー自身が作詞・作曲・プロデュースしているセルフプロデュースグループだという点。韓国や日本のみならず、欧米でも人気を博している。

同じく紅白初出場を決めたのは、韓国、アメリカ、中国出身の13人組SEVENTEEN(セブンティーン)。セブチの愛称で親しまれている彼らは、2015年に韓国で、2018年に日本でデビューを果たした。先述したStray Kidsと同じく、楽曲制作から振りつけに至るまでメンバーが携わるセルフプロデュースグループとしても知られており、13人という大所帯で見せるパフォーマンスは圧巻だ。

レコード大賞各賞受賞の2組

今年の第65回日本レコード大賞にて、一世風靡セピアの名曲『前略、道の上より』で企画賞を受賞したのはEBiDAN(=恵比寿学園男子部・エビダン)。日本の大手芸能プロダクション、スターダストプロモーションに所属する若手男性俳優・タレントで構成されたアーティスト集団の総称だ。今勢いのある超特急や、俳優としても活躍中の佐野勇斗が所属するM!LKなどのグループで構成されている。

レコード大賞新人賞に選ばれたのは、EXILEや三代目 J SOUL BROTHERS が所属するLDHが2022年に開催したオーディション「iCON Z」の最終審査でグランプリに選ばれ、2023年1月にデビューしたばかりの6人組LIL LEAGUE(リル リーグ)。同じオーディションからはKID PHENOMENON(キッド フェノメノン)、WOLF HOWL HARMONY(ウルフ ハウル ハーモニー)、THE JET BOY BANGERZ(ザ ジェット ボーイ バンガーズ)が8月にCDデビューを果たしている。

なお、彼らが所属するLDHは、2023年に創業20周年を迎えた。長きにわたり、日本のボーイズグループシーンを牽引していることは間違いない。

2024年も盛り上がること間違いなし

忘れてはいけないのが、今年、旧ジャニーズ事務所前副社長の滝沢秀明氏が設立した新事務所TOBE。そこに所属するIMP.(アイエムピー)は早くも12月放送の日本テレビ系音楽特番「ベストアーティスト 2023」への出演を決めている。元V6の三宅健、元Kis-My-Ft2北山宏光、元King & PrinceのNumber_i(平野紫耀神宮寺勇太岸優太)、元ジャニーズJr.の大東立樹らの活躍する姿を再びテレビで見られる日も近いのではないだろうか。

さらに、大晦日には旧ジャニーズ事務所所属のSnow Man(スノーマン)が、大晦日にYouTubeにて「Snow Man Special Live~みんなと楽しむ大晦日!~」を配信することが決定。確かな実力でファンを離さない旧ジャニーズ勢のこれからも、もちろん楽しみだ。

年々勢いを増しているボーイズグループシーン。群雄割拠であることに間違いはないが、2023年はSKY-HIが日本テレビとタッグを組んだ大型音楽プロジェクト「D.U.N.K. -DANCE UNIVERSE NEVER KILLED-」をきっかけに、TBS系音楽特番「音楽の日」や「ベストヒット歌謡祭」(読売テレビ系)でも、事務所の垣根を超えたコラボステージが披露された。

2024年はさらなる交流が見られることに期待し、ボーイズグループというジャンル全体がいっそう盛り上がることを楽しみたい。

文/於ありさ