
今年1月、大阪市北区のマンションの一室で、20代男女の“ある事件”が発生した。110番通報で駆けつけた警察官が見つけたのは、ガラス瓶に入った左手の薬指だった――。
冷蔵庫からガラス瓶に入った薬指の先端が見つかった
大阪府警に逮捕されたのは、無職の佐藤紗希容疑者(23)。社会部記者が解説する。
「佐藤容疑者は3回逮捕されました。まず1回目は、今年2月のことです。1月に容疑者が男性とけんかをしたとの110番通報をしたのですが、そのときに男性を複数回殴ってけがを負わせたとして傷害容疑で逮捕されました。男性のけがは全治10日程度だったのですが、現場にかけつけた警察官はある“衝撃的な事実”を知ることになったのです」
“衝撃的な事実”とは、男性がこう告げたことから始まる。「左手の薬指を切断された」――。
左手の薬指とは、一般的に婚約指輪や結婚指輪をつける指として知られる。男性は、薬指の第一関節あたりから先が切られ欠損していたというのだ。
警察関係者が明かす。
「男女の揉め事の通報を受けて現場に行った警察官が、佐藤容疑者と男性から話を聴いていると、男性が過去に左手の薬指を切断されたと申し出て、冷蔵庫からガラス瓶に入った薬指の先端が見つかったのです。透明の液体が入ったガラス瓶の中に薬指が保存されていました」
たとえ指などが切断されたとしても迅速に適切な処置を施せば再建も可能だが、もはや男性の指は欠損したまま戻らないという。
「男性は『浮気を疑われ、ほかの女性と結婚できないように左手の薬指を切り落とされた』などと話しているそうです。佐藤容疑者は男性の薬指を切断した疑いで、傷害容疑で2回目の逮捕となりました」(同前)
「乳首は再生するらしいからやってみよう」
なんとも理不尽な理由で犯罪をおこなった佐藤容疑者。彼女の犯行はこれだけではなかった。
「男性が切り落とされたのは薬指だけではなかったのです。実は左胸の乳首も切り落とされていたのです」(前出・社会部記者)
大阪府警のその後の捜査で、男性は左胸の乳首も切り落とされていたことが判明したのだ。
「左手の薬指を切られるのに先立って、左胸の乳首をハサミで切断されていたようです。男性は『乳首は再生するらしいからやってみよう』などと言われ、乳首を切り落とされたと話しているとのことです。佐藤容疑者は男性の乳首を切断した傷害容疑でも逮捕されました」(同前)
男性への傷害容疑で計3回逮捕された佐藤容疑者。容疑者は、男性が自分でやったという趣旨の供述をしており、いずれの容疑も否認しているという。
「2人はSNSをきっかけに交際を始め、事件当時は男女の仲で、現場となったマンションで同棲していました。
男性を支配下に置いていたという佐藤容疑者とは一体どんな人物なのだろうか。
佐藤容疑者のものと見られるインスタグラムには、シャンパンの瓶を片手にドレス姿でポーズをとる姿や、制服を着た女子高生コスプレの姿の写真が投稿されている。
「佐藤容疑者は逮捕前、キャバクラで働いていました。東京の六本木などにも店舗がある有名なキャバクラです。インスタグラムのフォロワーも2.8万人ほどいる、界隈では割と有名なキャバ嬢でした」(大阪市の飲食店関係者)
現在、キャバクラのサイトから佐藤容疑者のページにアクセスしようとすると、次のように表示される。
<……いろんな理由で女の子が辞めている又は、URLをお間違えになっている可能性がございます>
現在も残っている佐藤容疑者のものとみられるXには、気がかりな投稿も――。
<弱者男性と結婚したいです>
男性を支配し、治らないけがを負わせた佐藤容疑者の罪は重い。佐藤容疑者はその後傷害罪で起訴され、公判を待っている。
※「集英社オンライン」では、今回の記事についてのご意見、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com
X(旧Twitter)
@shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班