SNSが全盛期となっている現在では、もう遠い昔となってしまった、90年代後半の「個人ホームページ全盛期」。多くの家庭にパソコンが存在するようになり、自分から情報を発信できるようになった時代。

まるで文明開化のような時代の到来に胸が弾み、HTMLタグを1から覚えたという人も多いのでは? 個人のセンスがそのまま表れるなんともいえないカオスな世界。今となっては懐かしい昔のホームページあるあるを見ていきましょう!

【手作りだからこそあるある!】


・「○○のお部屋」「○○のホームページ」みたいなタイトル
・「ようこそ」などのメッセージが画面を左右行ったり
・ワードアートで立体&虹色グラデーションにした「Welcome to My Homepage」
・作成中のページは工事中と表現(道路工事標識みたいなイラストを設置)

個人ホームページの作成を身近なものにしたのが、ジャストシステム開発・販売の「ホームページ・ビルダー」の登場です。仕組みがわからなくてもホームページが作れる初心者向けのソフトでした。しかし、価格は高め……。そこで1円もお金かけなくたって作れると、ホームページ作りのいろはを教えてくれる個人サイトは大変人気。無料ホームページスペースをレンタルして、メモ帳にHTMLタグを手打ちして作っていた人がたくさんいました。そのため、本当に手作り感が満載な混沌とした世界が広がっていました。


【こんな技あんな技あるある!】


・上からハラハラと雪や花びらが降ってくる
・マウスポインターの動きを点や画像が追いかけてくるマウスストーカー

こんなこともできると技を教えてくれるサイトがあり、JavaScriptをこれでもかというほど取り入れている人もいましたね。個人的には、マウスポインターをキラキラ素材が追ってきたときには感動しました。訪問するといきなり大音量でオルゴールの音が流れてびっくりすることも。今でもたまに遭遇することがありますが、郷愁すら感じます。

【アクセスカウンター&キリ番あるある!】


・F5更新するたびにカウントが増えていくアクセスカウンター
・キリ番(1000やゾロ目などキリのよい訪問者数)を狙う「キリ番ゲッター」
・キリ番を踏んだ人は掲示板に報告しなければいけない

キリ番を踏んだのに掲示板に報告せずに去ることを禁止する管理人もいて、「踏み逃げ禁止!」などという言葉もありました。


【けっこう強引なメッセージあるある!】


・あなたは○○○番目の夢の国の旅人です!系
・以上の約束を守れる方のみこちらの【入口】からお入りください系
・今、○人のすてきなお客様が訪問中です系
・音楽が流れます。音量にご注意ください系

今のSNS世代の若者には、さっぱりわからないことだらけでしょうか。でもこの時代を知っている年代には、懐かしさがあります。ただ自分の世界を作れることがうれしい、楽しい、そんな時代だったような気もします。
ちなみに、「ホームページ」って表現自体がもう時代的アウトだって知っていましたか?「(ウェブ)サイト」と呼ぶのが正式なんだそう。世代がばれちゃう言葉かも?!
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