主に原宿カルチャーから次々と登場する、個性派ファッションのタレントたちは、きゃりーぱみゅぱみゅをはじめ、藤田ニコル、ぺこ&りゅうちぇるなど、毎日テレビや雑誌・ネットを賑わせている。
昨年には、「前髪切りすぎた」という歌で歌手デビューした三戸なつめがブレイク。
かなりの眉上・ぱっつんの前髪とおかっぱボブのヘアスタイルで、一躍有名になった。

個性派前髪の先駆!篠原ともえ


そんな個性派の髪型にも、振り返ってみると先駆的な存在が。
90年代後半、大胆に眉毛を見せるほどの短さで切りそろえられた前髪。ランドセルを背負い、全身デコラティブなファッションで歌って踊って喋り、若者の人気者となったのが、かの有名な篠原ともえだった。

2013年頃から再びテレビでよく目にするようになり、今やすっかりキレイなお姉さんになった篠原ともえ。今の若い世代にとって篠原ともえといえば、「宙ガール」や衣裳デザイナーとしてのイメージのほうが強いのかもしれない。
しかし、90年代当時は相当なはっちゃけキャラ。
お団子頭、ぱっつん前髪、顔にシールを貼るメイク、キラキラのアクセサリー……とにかく原色、蛍光色づくしの、カラフルで個性的な篠原のファッションをマネするファンが続出。彼女たちは「シノラー」と呼ばれ、一種の社会現象となった。篠原のしゃべり方「~ですぅ~」「クルクル!」などもシノラーの特徴だ。

「オン眉」の今と昔


「オンザ眉毛」「オンザ」「オン眉」とも言われた篠原ともえのヘアスタイルは、シノラーたちの間でこぞってマネされ、一部で大流行。
おでこを思いっきり見せたヘアスタイルは、世紀末の時代の空気ともマッチしていたのかもしれない。

今や珍しくなくなった、このオン眉ヘアスタイルは、さまざまなトレンドの変化を経て、これからもさらに変化していくのだろう。

最近ふたたび活躍を見せている篠原ともえのオン眉スタイルも、アシンメトリーになったりカールになったり、今の時代なりのディテールの変化がいろいろ。
そしてオン眉は2015年以降またブームとなり、個性派のみならず、紗栄子、前田敦子、大原櫻子、広瀬すず、榮倉奈々、木村文乃、朝ドラで話題の高畑充希など……清純派、モテ系の女性芸能人たちが次々とオン眉に。「オン眉=奇抜」という固定観念はもう古いのだ。

シノラーファッションのリバイバルも試みている様子の篠原ともえ。オン眉ブームにも一役買ったのかも!?
(空町餡子)

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