「丸尾末男」は、主人公「さくらももこ」のクラスメートのひとりです。優等生でちょっと嫌味で、いつもひとりで空回りしているような学級委員長。
彼は、クラスの皆から「丸尾君」や「丸尾」と呼ばれ、彼のお母さんからは「末男さん」と呼ばれています。今回は、お母さんと共に、いつも学級委員の座を気にしている「丸尾末男」の魅力についてご紹介いたします。

【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

■ズバリ!優等生振りを発揮

 丸尾君はいつもテストでクラスの一番を狙い、良いおこないをしたクラスメートがいれば、次の学級委員の座を狙っているのではないか?と疑うのです。口癖は「さては次の学級委員の座を狙っているのですね?ズバリそうでしょう!」など・・・。
自分の頭の良さを周りに知らしめたい思いもあり、「ズバリそうでしょう!」を連発します。牛乳瓶の底のような眼鏡は、がり勉君、優等生、ちょっと嫌味、そんなイメージを引き立たせ、クラスに一味も二味も面白さをプラスしてくれているのです。

■プライドは高いが孤独

 丸尾君はクラスでも賢くてプライドの高い男の子。家ではお母さんの事を尊敬し、二人一丸となって次の学級委員選挙に向けて猛烈な選挙運動を展開します。しかし、彼には友達といえる存在がほとんどおらず、お母さんもそれを心配してまる子のお母さんに愚痴をこぼしたりも・・・。学級委員の座に執着し嫌味な態度もとりますが、クラスの皆の為になる事を考えたり役に立とうとしたり、彼なりに必死で頑張っています。
責任感があり、親心のような情を感じる時もある一方で、時折孤独で寂しそうな一面も見える彼に、不思議な魅力を感じるのは私だけでしょうか?

■ムキになり張り合う子供っぽさが良い

 クラスには他にも良くできる子や人気者がいます。すると丸尾君はすぐに、「次の学級委員を狙っているのですね?ズバリそうでしょう。」と疑います。その子と張り合う姿は、子供っぽくどこか可愛らしさすらも感じてしまいます。

 実はとてもナイーブな丸尾君。そんなに度胸のあるタイプではなく、地道な努力で着実に地を固めていくタイプです。お母さんもとても協力的で、おかしな親子二人のボケ振りはとても新鮮で見ていて楽しいです。


 見栄っ張りの学級委員「丸尾末男」。それに向けて一途に努力するしっかりした子どもでもあり、人と比べてムキになって張り合う子供っぽい子どもでもあります。しかし口先だけでなく努力も伴う学級委員は、また次回も一票入れてあげようかなと思わせる、そんな魅力的な人物でもあるのです。

【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】

★記者:ハナブキ(キャラペディア公式ライター)