
パッケージには「卵はこれ!」と勢いよく書かれている。やや高めの値段からしても、普通のたまごと違うようである。なにより看板の宣伝文句にやられた。
「卵が好きで、大好きで、本物の卵かけご飯が食べたくて、この卵を作っています。自分が食べたい、嘘のない美味しい卵でなければ、作りたくない、売りたくない!」
うーん、熱い。相当に気合が入っている。いったい、ほかの卵とどんなふうに違うのか。その熱いメッセージに惹かれて即購入した。
いざ試食。もちろんメニューは「卵かけごはん」。割ってみると、まず黄身の色の鮮やかさに驚いた。黄色がグーンと濃いのだ。
この卵、見た目や味の違い以外にもいろいろとこだわりがあった。生まれてから420日までの若鶏が産んだ卵で、2週間は生でも食べられる。さらにおいしい卵を生んでもらうために、鶏に与えるエサも季節や鶏の体調によって変えるなど工夫しているそうだ。与えているエサは20種類以上というから、私なんかよりよっぽどバランスの取れた食事をしている。
もちろん卵なので、ほかの料理にも使ってもいい。
前に紹介した卵かけごはん専用しょうゆと合わせれば、最強の卵かけごはんが出来ること間違いなし。両方を通販で取り寄せて最強の卵かけごはんを作る――そんなプチ贅沢もたまにはいいかも。
(古屋江美子)