かゆみを科学するムヒに聞いた「男性の○○のかゆみ」とは?
(上)CM「タイポグラフィー・俺の」編の衝撃(!?)の1シーン (下)これが商品「デリケアエムズ」
親子でテレビ番組を見ていて同じ場所で笑ったりつっこんだりすることはあっても年齢の違いのせいか、興味の違いのせいか同じCMに同時に反応することはあまりない。ところが先日テレビで流れた途端、母と二人で思わず顔を見合わせてしまったCMがあった。

それは「なつ、あせ、ムレ、かゆい」というナレーションと共に「俺の股間は、かゆい」という文字が出てくるムヒの「デリケアM's(エムズ)」のCM「タイポグラフィー・俺の」編。
「あら、やだぁ。男の人もかゆいのかしら」とジェスチャーまじりで股間を指差し笑い転げる母。

それにしてもこの手の商品の場合「デリケートな部分」とか婉曲的な表現をする場合が多いなか「俺の股間」とはそのものズバリで何とも分かりやすく潔いではないか。
さっそく発売元(株)池田模範堂にCMについて問い合わせてみた。
「この言葉をどうお見せするかではかなり悩みました。実は昨年に愛知、三重、岐阜の中京地区の三県でTVCMの消費者調査を行なったんですが、『わかりやすい』など肯定的な評価が多かったんです。それで、これならいける、と今年は全国的に放映を拡大したんです」と市場開発室の池田さん。ムヒのキャラクター氷川きよしで「俺の股間」はさすがに無理だと思うけど、文字っていうのは生々しくなくていい感じである。

池田模範堂のHPのQ&A集には「デリケアエムズは女性も使っていいのか」というものも。
あのCMを見て「私も使いたいわぁ」という女性がいるのだろうか? この点についても聞いてみた。

「『デリケアエムズ』は男性向けの商品ですが、男性専用ではないんです。
男女ともにご使用いただけます。ただ、清涼感のある製剤ですので清涼感を好まれない方にはお勧めしません。実はそれとは逆に、少数派ではありますが、従来品にメントール成分がほとんど入っていないのでスーッとした感じがあまりなく、物足りないという女性のお客様もいらっしゃったんです。それで女性向けの商材で清涼感のあるものを作ろうという話もあったんですが、それではパイが少ないと……。ならば男性をターゲットにしたものにして女性も取り込むという形にした方がいいのでは、ということで『デリケアエムズ』が誕生したというわけです。Q&Aは、女性でも希望されるお客様もいるかもしれない、という予測のもとに事前にこちらで想定しました」

それにしても、今まで男性向けのデリケート部分用のかゆみ止め商品というのはなかったのだろうか?
「同様な切り口の商材はありました。でも、先に女性にターゲットを絞った商材が広告などの影響で大々的に市場に出回り一般化したので、対象となる男性は主に女性向けの商材を利用されていたようです」と池田さん。
えっ! そ、そうだったの。男性の皆様、ご苦労されていたんですね。

そして気になる男性の股間のかゆみについても伺ってみた。
「下着や繊維にかぶれる、というところまでひどくないにしても、下着がかゆみの原因となるスレやムレを引き起こしていました。トランクスだとスレが気になる、ブリーフだとムレが気になる、などお互い一長一短があるようで、一概にはどちらがいいとは言い切れないようです」
ほぉ〜。
よく男性下着のブリーフ派、トランクス派に分かれるのにかゆみが要因の一つだったとは思いもしませんでした。
昔のようにステテコ一丁でくつろげる時代ならともかく、現代の男性は大変なんですね。

「デリケアエムズ」の使用例などについての詳細は池田模範堂のHPまで。「タイポグラフィー・俺の」編はHPでも公開しているので是非ご覧あれ。
TVCMは7月末まで放映が決定しているとのこと。
(こや)
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