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0階行きのエレベーター

(上)0階行きのボタン (中)呼び出しボタン。上下が一緒 (下)オシャレな手動扉のエレベーター

まもなくサッカー、ワールドカップ開催。開催国ドイツとの強化試合は引き分け。チケットのトラブルがあるようで心配だけど、筆者の知り合いにもこれからミュンヘンまで応援に、というのがいる。試合のチケット代だけで13万円だとか。

ところで、ヨーロッパで戸惑うもののひとつ、それはエレベーター。乗り込んで行き先ボタンを押そうとしたら、そこには「0」の文字が! ゼロ階って何? 1階と地下1階の間にある摩訶不思議な世界、扉が開くとそこには暗紫色の魔法渦巻く空間が……密閉空間でこんな想像すると怖くなっちゃうが、タネを明かせば簡単。ヨーロッパの1階は日本で言うところの2階。日本の1階は「地上階」と言い、イギリスなら「G」、ドイツなら「E」と表すのが普通。「0」と書いてあるのは珍しいかな。

さて、別のエレベーターに乗る。上に行くから上ボタンを押そうと思ったら……ボタンはひとつしかなく、上下の矢印が一緒に書いてある。ボタンの節約? まあ用は足りるけど……。エレベーター到着。ん? 開かない。え? 手で開けるの? 外扉を手前に、内扉を奥に開け乗り込む。乗ったら両扉を閉めるまで動かない。目的階に着き、降りた後にもきちんと両扉を閉めないとダメ。少しでも開いていると、別の階で誰かがエレベーターを呼んでもウンともスンともしない。ジャンケンに負けたひとりが階段を使い閉めに行くハメに。本末転倒ってやつ。

と面倒なエレベーターなのだが、古風な扉にきれいな装飾が施され、無味乾燥な日本のものに比べとてもオシャレ。日本には古いヨーロッパスタイルのエレベーターはないのか。(社)日本エレベータ協会に聞いてみた。

「呼び出しボタンが上下一緒なのは、昔は技術的に上下の区別が難しかったことに加え、古いヨーロッパはのんびりしていて、乗り合うことが少なかったからでしょう。今の日本は『少しでも速く』です。5階から10階に行きたい人が上下一緒のボタンを押すと、下りエレベータも5階に停まってしまいます。これは無駄ですよね。だから日本にはほとんどないと思います」
手動式の扉については、
「火災のとき扉が開いていると、エレベーター空間が煙突になる(煙が上の階を襲う)ため、今の日本の法令では扉は自動的に閉じなければなりません。法令適用前のものが残っていないとは言い切れませんが、稀でしょう。福祉面から見ても不都合です」

百年以上住めるヨーロッパの石の建物だから、残されているのでしょう。定期点検はちゃんとされているようで、扉に検査証らしきものが貼られていました。
(R&S)

2006年6月8日 00時00分

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