「宇宙日本食」って、知ってますか?
今年6月27日に認証が発表されたもので、日本国内では初の宇宙食という。
でも、そもそもどんなもの? どんな基準で選ばれているの? 宇宙航空研究開発機構(JAXA)に聞いた。
「基準は、『日本国内でつくられていること』、『日本の家庭で食べられているもの』というのが、大きな柱で、他には微生物の基準をクリアしていること、1年間常温保存できることなどがあります」と言うのは、有人宇宙技術部主任開発員の中沢孝さん。
日本食自体は以前から期待されてきたそうで、
「たとえば、毛利(衛)さんがカレーを持っていったときなどは、他の国の宇宙飛行士に評判が良かったと聞いています」
という。
今回「宇宙日本食」として認証されたのは、12社29品目。
具体的には、味の素の卵スープ、日清食品のラーメン、ハウス食品のレトルトカレー、マルハグループのサバの味噌煮など、一般家庭で日ごろからリアルに食べられているものがほとんどのようだが、通常の市販品とはどこが違うのか。
「大きな違いとして、地上ではない『粘度検査』というものがあります。宇宙の無重力状態では、皿の上にのせて食べることができないので、粉っぽいもの、サラサラした水っぽいものは難しいんですよ。たとえば、ラーメンなら、とろみのあるドロドロしたものになります」
また、卵スープなども、独自のパッケージの「吸い口」を通るよう、具を細かくカットしているのだとか。
ところで、宇宙飛行士は1日どれくらいの食事回数で、どのくらいの栄養素、カロリーをとるのか。宇宙での特別な仕事だから、通常より多めなのだろうか。
「基本的に食事は1日に朝昼晩と間食1回で、3.5回です。栄養素・カロリーは、アメリカ人の地上での基準をそのまま使っているようで、日本人にとっては炭水化物が少なく、脂肪が多いとも言われているんですよ」
案外、規則正しく、フツウの食事なのかと思ったが、実際は、なかなかそうもいかないようで……。…



