
そんなライン川沿いの街、リューデスハイム。多くのワイナリーやワイン酒場が集まっていて、ドイツでワインを味わうならぜひ訪れたい町のひとつ。そのリューデスハイムで、ひときわ多くの人で賑わっているのが「つぐみ横丁」になんともユニークなホテルを見つけた。それが、「ホテル・リンデンヴィルト(Hotel Lindenwirt)」。なんとワイン樽を改造して客室にしてしまったというのだ。
ホテルにはワイン樽以外の部屋もあるほか、レストランも併設されているので、一見すると変わったホテルだとは気づかない。しかしフロント脇の扉を外に出ると、そこにはズラリと並んだワイン樽! っていうかこれホントに客室なんですか?
早速スタッフの方に中を見せてもらうと、意外にもしっかりした作り。両サイドにベッドが並び、奥にはちゃんとシャワーとトイレがついている。
「ほかに通常タイプの部屋もありますが、特に若い方などはこちらの部屋を希望することが多いですね」
とのこと。確かにせっかくこのホテルに泊まるなら、やはりこのワイン樽の部屋に泊まるのが醍醐味だろう。値段も26.5〜32.5ユーロ(シーズンにより異なる)。通常の部屋よりお手頃なのも嬉しい。
一通りなかを見せてもらって去ろうとしたとき、チェックアウト後のまだ掃除をしていない部屋をチラリとのぞくと、ベッドの下にワインの空き瓶がゴロゴロ……。うーん、ワイン樽のなかでワインを飲む、なんとも粋じゃないですか! ワイン好きの方、この夏はドイツへワインを飲みに出かけてみませんか?
(古屋江美子)
・「ホテル・リンデンヴィルト(Hotel Lindenwirt)」HP