レジャーシートはなぜあの色なのか?
(上)とある花火大会の会場。ブルーシートがビッシリ。<br>(下)どこか懐かしさを感じさせる昔ながらのシート
行楽シーズンの到来。レジャーに欠かせないアイテムといえば、「レジャーシート」だ。
最近ではキャラクターの描かれたモノなどデザインも多彩。どれが定番とは一概にはいえなくなっているが、やはりよく見かけるのは「ブルーシート」と呼ばれる青いシートだろう。

しかしなぜ青色なのだろうか? いくつかのシートメーカーに聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
「もともとシートはオレンジ色が多かったんですよ。しかし60年代にオレンジの顔料に有害な物質が含まれているという話が広まり、ほかの色の有害性などを検討した結果、青色に決まったんです」
意外にも青色が主流になったのは初めからではなかった。その後、顔料の改良などに伴って様々な色が一般的に使われるようになり、現在のようなカラフルなシートが登場するに至ったという。


またもうひとつよく見るシートといえば、写真のような昔ながらの赤・青・黄色のカラフルなシート。なぜあの色の組み合わせなのか? どうやらこちらは特に深い意味はなく、様々な色の顔料が使われるようになるにつれ、自然に広まっていった様子。
「お客様からもこうしたカラフルな色のシートを作ってほしいという要望が出てくるようになりました」
「著作権などの問題もなく、みんなに好まれる明るい柄ということで、次第に定番になったのでは?」
確かに使われているのはどれもベーシックな色ばかり。それほど明確な理由がないというのもわかる気がする。

とある顔料メーカーでは、
「以前は赤・青・緑・黄色の4色刷りのシートを作っていましたが、最近では緑を抜いて赤・青・黄色の3色刷りだけを作っています」
ちなみに偶然にも私が持っているレジャーシートもこの3色刷りだった。ちなみに一色減らしたのは単純に色を減らしたほうがコストが安くすむからとのこと。


時代とともに変化し続けるレジャーシート。とりあえず次の休日はレジャーシートを持って公園にでも遊びに行くとするかな。
(古屋江美子)