「東京23区内では禁止されております!」
と、しきりに繰り返していた。マジで?
都心での打ち上げ花火、確かにやれそうな場所、なかなか見つけづらいのは分かる。
でも、都内のオモチャ屋やコンビニで、打ち上げ花火、普通に売っている気がするが。買えても近所ではできないってことなのか。
打ち上げとはいかなくとも、そもそも花火自体、最近の住宅事情、とくにマンション住まいでは、ベランダでやるわけにもいかないし、なかなか自由に楽しめない。ウチの近所の公園には、「花火禁止」と書かれているし。
結局、花火はどこで遊べばいいんですか。
社団法人日本煙火協会に、そうたずねてみると、
「基本的にはどこでやってもいいんですよ」
という、ちょっと意外な回答が。
「誰でも許可なく遊ぶことができる、というのが基本なんです」
でも、テレビで「23区内で打ち上げは禁止」って言ってましたが、というと、「べつに禁止されていない」とのこと。なんだよ、あやうく信じるところだった。
「ただ、“音モノ”や“ロケット花火”などは、夜遅くにやると、近所迷惑になったり、狭いところで遊ぶと危険だったりはするので、注意は必要です」
隣接する住宅の2階の窓にロケット花火が飛び込んだりする事故も、実際にあるようなので。
公園や河原などの場所ごと、または鎌倉市や宝塚市など花火に関するルールを定めている自治体も一部あるので、念のため、確認は必要だ。
ウチの近所の公園のように、「花火禁止」とうたってるようなところでなければ、花火はどこで楽しんでもいいということだ。
ただし、超当たり前のことだが、そのためにはルールをちゃんと守らないといけない。
日本煙火協会提供の資料によると、「バケツに水を用意する」「手持ちじゃない花火(打ち上げなど)を手で持たない」「吹出し、打ち上げなどの筒もの花火をのぞきこまない」「ほぐさない」などのルールがある。また、「音の大きい花火は、人の迷惑にならない場所、広い場所で」「風向きを考え、煙で迷惑にならないように」「ゴミは必ず持ち帰る」などのマナーも大切だ。
こういったルールやマナーをちゃんと守れば、どこで楽しんでもいい花火。
安心した。とりあえず、やるか。
(太田サトル)