電気代を節約するなら、冷凍室には物を詰め込め!
冷凍室、なるべく「ギッチリ」でいきましょう
そう、冷凍室には物を詰め込むべし。
もはやタイトルがすべてなので、正直なところ、本文は“全編補足”です。


まずよく知られてる節約術として、「冷蔵庫にギッシリと物を詰め込まないこと」ってのがある。庫内に余裕を持たせることで、冷気の循環が良くなり、余計な電力を使わなくて済むってのが理由。

松下電器産業株式会社によると、冷蔵庫に入れる食品の量は“腹7分目”が理想なんだとか。冷蔵庫に入れてる食品の量を容量の7割にしたとき、すし詰め状態のときに比べて、電気代が約10%節約されたっていう実験結果がある(条件は、外気温25度・安定運転時・庫内食品搭載時)。

ただそれは“冷蔵室”の常識で、“冷凍室”では非常識。
「冷気が通る穴をふさがなければ、冷凍室へは物を多く入れた方が電気代を節約できます」(松下電器産業株式会社)
冷凍室内に空間があると、逆に電気代がかかっちゃうのだ。


詰め込んどいた方がいい理由は単純明快。冷凍して固まった食品が、保冷剤と同じ役割を持つから。凍ったもの同士が冷やしあってくれて、冷蔵庫への負担を軽くさせられる。ただ、密度を上げるために、古い冷蔵庫でよくつく“霜”をつけたままにしとくのはNG。冷気の穴や冷却器がふさがれて、冷却効果が落ちちゃうからだ。
そんなの常識よね、って人や、考えずにギッシリ詰めてた人も多いだろうけど、これは意外と知られてない節約術かもしれない。


これから本番を迎える夏、世界的な温暖化とヒートアイランド現象で、確実に猛暑が待ってる。暑い分必死で働かなきゃなんない冷蔵庫は、自然といつもより電力を消費する。
そんなとき、主婦にはおなじみのちょっとした心がけが、大きな節約につながる。
ドアを素早く開けてすぐ閉めるとか、頻繁に出し入れする段を決めとくとか、冷気を逃がさないようにカーテンをつけるとか、壁から冷蔵庫を少し離すとか。そして、自分の利益のため行ったことは、地球にとっての利益にもなる。いわゆるエコ。
中田氏に代わって言うなら、それらの行動も「なにかできること、ひとつ」。

そんな中のひとつに、冷凍庫には物を詰め込むってことを頭に入れといてもらえればと。

というわけで、以上、「タイトルの補足」でした。
節約やエコを考えて、冷凍室をあえてスカスカにしてた人がいたら、たくさん入れちゃってください。
(イチカワ)

「ナショナル冷蔵庫」紹介ページ