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ナメクジはどのビールを好むのか?

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上:発泡酒、普通のビール、プレミアムビールの3種で実験。
中:庭に紙皿を配置した様子。
下:プレミアムビールにやってきたナメクジ第1号(モザイクかけました)

梅雨時になると葉にぬらぬらとした通り痕をつけて、ガーデナーの心を悩ませるナメクジ。小松菜やルッコラなどの葉野菜は、彼らが一度通っただけで白い痕が付き、洗っても取れない(=食べられない)。さらにナメクジは「じめじめした場所にいて、野菜や草花などをくいあらす」(小学館の学習百科図鑑『魚貝の図鑑』より)のだ。通行だけでは飽き足りず、私のかわいい野菜を食べているだなんて!

……と、ナメクジに地味な怒りを感じていたある日、「ビールはナメクジを誘引するので駆除に効果的」という情報を得た。ビール大国ドイツでも、ナメクジ駆除にはビールが使われているのだという。ビール酵母と麦芽の香りに強く惹かれるためで、生物学科出身の知人いわく、ナメクジは外界認識を嗅覚に依存しており、その嗅覚メカニズムについては学術誌で取り上げられたこともあるらしい。

薬剤使用に抵抗があり、酒好きゆえ、ビールだけは山のようにストックしている我が家では、この方法を試すことに決め、効果的に駆除するために「ナメクジはどの種類のビールをいちばん好むか」という実験を行ってみた。

今回使用したビールは下記のとおり。

1. 発泡酒(アルコール分4%。糖質ゼロのもの。ライトな味わい)
2. 普通のビール(アルコール分5.5%。キレがよくクセのない味わい)
3. プレミアムビール(アルコール分5.5%。香りが強くコクがあり濃い味)

しかし黄金色の美味なる液体をナメクジに与えるとは……人間の私はプレミアムビールがいちばん好きだが、できればナメクジには「発泡酒が特に好き」であってもらいたいものである。

ナメクジは夜活動するので20:00に実験を開始。ビールをそれぞれ紙皿に2cmほど注ぎ、彼らがよく集っているレンガの近くに設置(写真中)。ちなみに1日目のみ黒ビールの飲み残しがあったので、これも加えた。

実験開始後まもなく、プレミアムビールに体長5cmほどのナメクジが寄ってきた(写真下)。これであとは朝を待つばかりである。

翌AM7:00、そこには相当気持ちの悪い光景が広がっていた。ナメクジばかりかダンゴムシまでもが大量に紙皿に群がり、地獄絵図のよう……。

必死に割り箸でダンゴムシをかき分け、ナメクジの数を数えたところ、一晩でプレミアムビール6匹、普通のビール5匹、発泡酒4匹、黒ビールには1匹であった。置いた場所にもよるかと思い、翌日も同じ場所で紙皿の配置を変えて実験したが似たような結果であった。2日間の合計は、プレミアムビール14匹、普通のビール10匹、発泡酒6匹(おまけとして1日目の黒ビールに1匹)。我が庭のナメクジは生意気にもプレミアムビールをいちばん好むようで、残念な結果である。

そんなわけでビールによる駆除はかなりお手軽かつ効果的であるが、やはりもったいない気がしてしまうし、なにも殺したいわけではなく、どこかに行ってほしいだけなのだ。よって今後は忌避剤『なめくじ逃げ〜!逃げ〜!』を買おうと心に決めた私だが、お悩みの方は、試しに飲み残しのビールを庭に出してみてはいかがでしょう? ちなみに気が抜けたビールの方がより効果的なようです。
(磯谷佳江/studio woofoo)

マルタの『なめくじ逃げ〜!逃げ〜!』
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2008年6月18日 00時00分

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