シュワッとはじける炭酸飲料がのどを潤してくれるこの暑い夏。飲み干した後は、エコ活動も忘れません。
ペットボトルはキャップとラベルを取ってちゃんと分別! ところが……? 特に炭酸飲料に見られるんですが、ラベルをはがす“ミシン目”がないものがありません?

今どきのペットボトルには、ラベルをはがしやすいように“ミシン目”がついているものがほとんど。リサイクルのための配慮である。ところが、サントリーの『C.C.レモン』、コカ・コーラの『コカ・コーラ』、『カナダドライジンジャエール』などは切り取り線がついていない。ハサミで切り取ったり、引っ張ってみたりと自分なりに工夫してみたところ、ラベルに伸縮性があり“回しながら引っ張る”と意外と簡単に取れることがわかった。

しかし確証はないので……日本コカ・コーラ株式会社に問い合わせてみた。
「その取り外し方で間違いありません。外し方としては、左手でペットボトル本体を持ち、 右手でラベルを左右に回しながら、上下どちらかにずらすと簡単に外せるようになっています。また、ペットボトルをつぶしても簡単に外すこともできます」

これで自信を持ってラベルを取り外せそう。試しにペットボトルをつぶしてラベルを取り外してみた。うむ、こちらもスムーズに外すことができたけど、個人的には回して取り外す方が気持ちいい。でもこのラベルって炭酸飲料のペットボトルだけなの?

「現在、当社ペットボトル製品は、製品特徴にあわせて『ストレッチラベル』(※)と『シュリンクラベル』という2種類のラベルを使用しています。『コカ・コーラ』等の炭酸製品は“炭酸ガスによって、外に膨らもうとする圧力がかかる”という炭酸製品の特徴を活かした『ストレッチラベル』を使用しています。
こちらは伸縮性があるため、お召し上がり頂く前は外れず、全てお召し上がり頂いた後はペットボトル本体から簡単に外すことが可能なラベルとなっています」

理由を聞いて、“ミシン目”がないものが炭酸飲料によく見られることに納得! 伸縮性のないラベルでは膨張に耐えきれないこともあるかもしれないし、伸縮性があれば飲み終わった後も取り外しがしやすいので一石二鳥ってわけだ。

その他、お茶などのペットボトルは膨張することはないだろうが、『ストレッチラベル』とどう違うのだろうか?

「お茶などの非炭酸製品に使用しているのは熱を加えてボトルに密着させる方法の『シュリンクラベル』です。加熱により容器に美しくフィットします。このラベルには、ミシン目を入れてラベルをはがしやすいようにしています」

製品によってラベルの相性や取り外し方も変わってくるのね。炭酸飲料だからといって必ずしも『ストレッチラベル』とは限らないが、ミシン目が見つからないときは試してみてくださいね! 引っ張ってもなかなか切れないので、クルッと回して外してみてください。
(楓 リリー)

※ストレッチラベル(地域によってはミシン目のついたラベルを使用している場合もあります)
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