今までコネタで何度か取材してきた“ミドリムシ入り”の食品たち。ところで皆さん、「ミドリムシ」ってご存知ですか? 勘違いしがちだけど、これはムシではないのです。
ビタミン類や必須アミノなど59種類の栄養素が備わっているという藻類の一種こそを、「ミドリムシ」と呼んでいただきたい。
過去、株式会社ユーグレナからソフトクリーム、ラーメン、ハンバーガー、ドレッシング、カンパン……といった“ミドリムシ入り食品”が発表されてきており、同社では1日に500mg~1gのミドリムシ摂取を推奨しているとのこと。なんと、理論上では「ミドリムシだけでヒトが生きていくのに必要な栄養素をまかなえる」とまで言われているそうなんです。

そして、新たな“ミドリムシ入り食品”の情報を入手! しかも、社員食堂のメニューとして!! 8月17、24、31日に一日150食限定で発売される新メニュー『みどりカレー』(580円)が、かの有名な伊藤忠商事の社食にて展開されるというのです。
このカレーの試食会が8月9日に開催されたので、ちょっと私も平らげに行ってきました。

ちなみに今回の試みは「伊藤忠商事株式会社」と「NPO法人TABLE FOR TWO International」(以下「TFT」)と「株式会社ユーグレナ」の三社合同で進められている模様。
ここで、TFTの活動についてスポットを当てさせてください。実は『みどりカレー』を食堂で1回食べるごとに、アフリカの子供たちに学校給食1食分(20円)が寄付されるそうなんです。これは「先進国の私たちと開発途上国の子供たちが食事を分かち合う」というTFTのコンセプトに則ったシステム。なるほど、「TABLE FOR TWO」を直訳すると「二人のための食事」という意味になるもんな。
またユーグレナ社創業者であり、現・代表取締役である出雲充氏が学生時代にバングラディッシュを旅行した際より志している「世界の食料と栄養事情の解決」も、今回の試みと結びつく。そういや、バングラディッシュの主食はカレーだしな……。


そんなこんなで、試食タイムがやって来ました。席で待っていると、ミドリムシ入りのカレーが運ばれてきましたよ。パッと見ると、ルーが淡い色をしているな。少しグリーンがかっている気がするけど、ミドリが反映されているのだろうか? お母さんが作ってくれるような雰囲気のものとは、チョット違うようです。
では、いただきますよ? ……ウマい。ほのかにエスニック風味がする、カレーだけに。後からやって来る辛みは、ちょっと強めかな? でも、非常にヘルシーな感じ。シーフードカレーに近い爽やかさも心地良い。クセは全く感じられなく、女性が好きになるカレーだと思います。
そして気になる『みどりカレー』の具材だが、タケノコ、鶏肉、ジャガイモ、ニンジン、パプリカ、ブロッコリー、ナス……といった食材が使用されておりました。これは、間違いないな! 言うまでもなく、私は完食です。

最後に、注意点を一つ。
実はこの『みどりカレー』は、伊藤忠の社員さんのみが食べられるメニューとなっておりまして……。ただし「いつかは、商品化を!」とユーグレナ社も心に誓っているようなので、我々は期待を胸に心待ちしていましょうよ!

あっ、言い忘れていた。このカレー1食分には、ミドリムシ0.5gが含まれております。めっちゃ、ヘルシーだぜ。
(寺西ジャジューカ)
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