「総工費100億円!」「シュールなロボットを乗せた宣伝カーが街中を走っている」などと、ネット上でもなにかと話題になっている、「ロボットレストラン」に行ってきた。

ロボットレストランは、新宿・歌舞伎町の、明るいネオンが眩く圧倒的なパワーを感じる作りのビルにある。

はじめに通される待合室は、壁中が、まぶしすぎて直視できないほどの電飾で埋め尽くされており、まるで近未来アニメの世界観のような雰囲気。待合室中央には、宣伝カーでおなじみのあのシュールで巨大なロボット2体があり、実際に乗って遊ぶこともできる。

男性は26歳以上から、女性は16歳以上からという年齢制限がもうけられている。オープンは18時または19時から。1日3〜4回やっている公演はその日によって時間が異なるので、事前に調べてショー開始時間に合わせて行くようにしよう。

メイン会場は地下。
そこに行くまでの階段やエレベーターなども、なにからなにまで電飾で光り輝いており、ぬかりがない。
そして、いざ会場について知るのは、「レストランではない」ということだ。スクリーンモニターで囲まれたホールの真ん中には通路があり、それを挟むような形でイスが並んでいる。観客は60名程で満席状態。客層は様々だが、男女比は半々くらいで30代~40代前半あたりの人が多いように見受けられた。指定された席に付くと、幕の内弁当とペットボトルのお茶が用意されている。


ロボットショーは全部で4~5幕に分かれており、合計で1時間程だ。太鼓のけたたましい音で開演すると、露出度高めの衣装をまとった女性ダンサー達15人程度が太鼓やドラムをたたき、歌を歌いながら客の目の前で踊り始める。次の幕はマーチングバンドをモチーフにしたセクシーな衣装と演出。小太鼓の演奏などがなかなか上手い。

この幕が終わると、10分間の休憩タイムに入る。この間に配布されるiPadでは、ダンサー紹介VTRを見ることができる。
隣に居た常連男性によると、「ここで好きなダンサーの名前を覚えて、次の幕から名前を呼ぶのが良い」と教えてくれた。この男性だけではなく、後方にいた女性2人組もリピーターであった。

またこの間に、1人1本、サイリウムが配られる。声を出す練習などをダンサー達としながら、会場全体が盛り上がったところで、次の幕が始まる。
満を持して、ついにロボットが登場! 音楽に合わせながらロボットが目の前を行ったり来たりと動いている。ダンサー達が器用に操るロボットは、目がウインクしたり、手が動いたりと意外に表情豊かで面白い。
なんといっても電飾の使用量が半端なく大量。1体3000万円という噂も、うなずけるくらいに迫力満点のショーである。

いよいよ最終幕。最後の幕は、なぜか「サクラ大戦」のテーマソングが大音量でかかる中で始まる。赤色の電飾を光らせたタンクらしきロボの登場を皮切りに、大量のレーザービームをだしながら、戦車ロボも始動。例えて言うなら、東京ディズニーランドのエレクトリカルパレードを少々アダルトにシフトした感じだろうか。

ネオンに輝くプロペラのついた爆撃機ロボは、ダンサー達がぶらさがりながら会場を縦横無尽に行き来する。
特に、戦車ロボと爆撃機ロボが目の前30cmで行き交う光景には圧巻だ。爆撃機ロボにぶらさがったダンサー達を頭上に仰ぎ見ることもでき、会場全体は大盛り上がり。
「走れ~光速の~帝国華撃団~!」と客全員が合唱し、サイリウムを振り回しながらショーは終了。大満足の1時間となった。

こんな、近未来を感じることができ、圧倒的なパワーがあるロボットレストラン、ぜひ一度行ってみてほしい。

入場は、ショー・お弁当・ペットボトルのお茶1本付きで4000円。この他に追加料金などは一切かからない。デジカメ・一眼レフ・ビデオカメラなどは一切禁止で携帯電話についているカメラでのみ撮影可能。
(あらみり)