「もっと光を」と思うのは、筆者の場合写真を撮影しているときが多い。だが、最近のデジカメはストロボを使用しなくても超高感度撮影の機能が備わっているので、たいていの暗がりでも大丈夫な感じ。
だが、ほとんど明かりがない場所はさすがに厳しい。そこで、そんな暗闇にも対応できるとてもちっちゃいカメラがあるのだ!

夜のCHOBi CAM Super Night Vision」(JTT)という格好いい名前の手のひらサイズカメラ。2つの赤外線ライトを搭載していることで、光りがないような暗闇でも赤外線を使った暗視撮影が可能になるという。また、「光検知撮影」モードにして真っ暗な部屋の中に設置すると、誰かが無断で部屋に入り、明かりをつけたときに自動で動画撮影して侵入者を記録する防犯用カメラとしても役立つ。

実際、暗い場所で撮影する面白さはどのようなものなのか。JTTに聞いた。

「寝ている子供の顔、ハムスターや猫など夜行性のペットの自然な姿など明かりをつけられないようなシュチュエーションでの撮影に最適です」
なるほど、普段肉眼では暗くてはっきり見られない貴重なシーンを記録のにいいわけだ。

――今回の赤外線撮影カメラ開発で、とくにこだわった部分は。
「もともと当社では小型の赤外線カメラとして『CHOBi CAM Pro2』『同Pro3』を販売していたのですが、バッテリーの小さい小型カメラであるがゆえに赤外線ライトのパワーが弱く、赤外線撮影が可能な距離が1mしかありませんでした」
「が、この『夜のCHOBi CAM』は赤外線ライトをパワーアップし、撮影距離を約3倍の3mまでのばすことができました。撮影距離の改善は、既存のユーザーからの要望がもっとも多かった部分です」

――ところで、赤外線撮影と高感度静止画撮影の画質の特徴、ちがいは何か。
「赤外線撮影は、可視光線ではなく赤外線での撮影のため映像がモノクロになってしまいますが、高感度撮影は可視光線で撮影できるため、ある程度カラーの調子がある写真を撮ることができます」
「本当に真っ暗な環境では赤外線。ある程度の明かりがある場所なら高感度と使い分けるのが正しい使い方かと思います」

――他方説明によると、明るいところでの静止画撮影は基本的に向いていないようだが、あえて撮影する場合はどのようなシチュエーションがおもしろいのか。

「明るい場所で撮ると露出オーバーになるため、顔写真を撮るとまるで正面から強い照明を当てたような“美白写真”(鈴木その子的な)で撮ることができます(笑)」
鈴木その子、とても懐かしいですね〜。

暗い場所の撮影に魅力を感じるユーザーさん、試してみる価値はあるかも。
(羽石竜示)