写真にハマると、大きなレンズの付いたカメラが欲しくなる。つまり、一眼レフやミラーレス一眼と呼ばれるデジカメだ。
で、それらを使い始めると、今度は長い望遠レンズ、超広角レンズなどを使って撮影したくなる。

こうして、どんどんカメラアイテムが充実していくのだが、忘れてならない重宝なアイテムがバッテリーグリップだ。デジタルは銀塩カメラより電池を多く消費するので、バッテリー切れが大いに心配なわけだから……。しかし、バッテリーグリップのメリットはそれだけで終わらない。

実は、今どきの一眼レフカメラやミラーレス一眼は軽くて小さいので、持ち運びに便利だし、女性にも扱いやすくなっている反面、長い望遠レンズを付けたりすると、レンズに重心がかかり過ぎて、撮影しづらかったりするのだ。そこで、バッテリーグリップを装着することで、カメラ本体の重量が増して全体としてバランスがとれるというわけ。


重さだけでなく、大きさも増すので、手の大きい人にとってはグリップ感が良くなる。さらに、縦位置撮影用のシャッターボタンが付いていたりもするので、手のポジショニングも楽だ。

「バッテリーグリップDODA-Eシリーズ」を販売するJTTに、とくにバッテリーグリップがマッチするカメラのタイプを聞いた。
「ミラーレスのカメラに付けてもらいたいです。軽量でコンパクトを売りにしているカメラに、サイズが大きくなるバッテリーグリップはミスマッチだと思いますが、カメラに取り付けることで握りの部分が増えるので、グリップ感が格段に増します」

そう、小さいカメラの弱点は、やはりグリップ感にあると思う。グリップ感が悪いと手ブレしやすかったり、手の疲労度が高かったりする。

あと、大きくなることのメリットとしてもうひとつ、それは見た目がプロ用カメラっぽくなること。プロカメラマンはたいてい大きいカメラを持っているので、われわれアマチュアも大きいカメラを持つと「なんとなくプロッぽい」と見られたりもする。反面、うまく写真を撮ってくれるだろうと周りから過度な期待をされ、プレッシャーを感じることも……。

もちろん、バッテリーが増量されることが一番のメリットであることは間違いない。
「動画撮影機能が向上し、ビデオカメラの代わりに使うユーザーも増えてきました。そのため、バッテリー消費が増え、バッテリー残量を気にすることが多くなりました。
そうした心配が軽減されるのがバッテリーグリップの最大のメリットですね」(同)

実際のユーザーからは、「補助のバッテリーを持ち歩かず、一度に2個のバッテリーを入れておけるので安心してシャッターを押せます」などの感想をもらっているそうだ。
デジタルの時代はカメラだけでなく、スマホもタブレットもバッテリー残量との戦いである。補助バッテリーなしでは、デジタル社会で生き残っていけない!?

そんなわけで、安心、快適に写真をバシャバシャ撮りたい方は、バッテリーグリップの存在をお忘れなく!
(羽石竜示)