「ロックTシャツ」を普段着として着ることが、日本のみならず世界的に流行っている。だが、実はそのバンドのことを全く知らないのに着ている人もいるらしい。
これに対して以前から音楽ファンから怒りの声をあげていたが、とあるファッション誌が、そんな音楽ファンに正面から喧嘩を売ったと、Twitter上で話題になっている。

「音楽知らなくたって着ていいじゃん、ロックT」


男性ファッション誌『FINEBOYS』(2016年9月号)が「音楽知らなくたって着ていいじゃん、ロックT」と題して、ロックT特集を行った。




このキャッチコピーが音楽ファンを刺激したらしくネットでは「いいわけえねえだろ!」「日本人が英語わからないのに英語で変なことが書かれてるTシャツ着てるのと同じだよ」「サブカル臭ただようガリヒョロ男子がIronMaiden着てるの見てぶん殴りたくなった」といった声が上がっている。
実は同誌には小さく「音楽知ってるに越したことはないけど」と書いてあることから、編集者も完全に良しとは思っていないようではある。
一方で、「ファッションなんて好きなものを着ていいだろ」「そんな気にすること?」という反論ツイートも出ており、この論争はヒートアップしている。

実際にどれくらいいる? 無知なのにロックT着用者


7月6日放送のテレビ番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)では、ロックTを着ている人に突撃インタビューして、そのバンドのイントロクイズを出題するという企画を行っていた。すると、ロックTを着ている若者のほとんどが不正解。正解したのは51人中、わずか5人だけ。中には曲どころか、バンド名すらよくわからないという人もいたほど。

意味がわからない英語のTシャツを着るのは恥ずかしいという風潮は広まりつつあるが、ロックTは今のところそのような風潮は感じられない。「ロックTからそのバンドに興味もってもらえたら嬉しい」というファンの鑑のような声もあるが、“知っているに越したことはない”ので、数分だけでもバンドのことをググるなどの努力をするのもよさそうだ。



画像出典:Justin Jackson / justin-jackson-air-guitar-iron-maiden (from Flickr, CC BY 2.0)