どう見てもブッシュ・ド・ノエルな「ケーキやきとり」 鶏つくねでスポンジ再現

今年も10月末のハロウィンがつつがなく終了しました。となると、続いてはクリスマスでしょうか? ケーキ、いっぱい食べるぞー!

……と、喜んでる人ばかりだといいのですが。
例えば、甘いものが苦手な方々。もしかして、クリスマスケーキを歓迎してなかったりします?

スポンジ部分は鶏つくね、クリーム部分はマッシュポテト


そこで、ご紹介したい。ご当地やきとりのテイスティングパーク「全や連総本店 東京」 (東京都千代田区)が12月25日まで提供しているのはケーキであり、同時にやきとりです。
どう見てもブッシュ・ド・ノエルな「ケーキやきとり」 鶏つくねでスポンジ再現

これは、その名も『ケーキやきとり 2016』(税抜980円)なるメニュー。パッと見は、ケーキにしか見えません。しかし、スポンジ部分には国産の鶏もも肉を使ったつくねが入っているとのこと。
どう見てもブッシュ・ド・ノエルな「ケーキやきとり」 鶏つくねでスポンジ再現

周りのクリームに見える部分、白い箇所と茶色い箇所ともにマッシュポテトが使用されています。

どう見てもブッシュ・ド・ノエルな「ケーキやきとり」 鶏つくねでスポンジ再現

そしてつくねの中には、2日酔い防止や美容に効果があるとされるウコンも含まれました。
どう見てもブッシュ・ド・ノエルな「ケーキやきとり」 鶏つくねでスポンジ再現

全体にやきとりのたれが混ぜ合わせられており、軽くピリッとする味になっています。

昨年からブッシュ・ド・ノエルと決めていた


実はコネタでは、一昨年も同店が展開した「ケーキやきとり」をコネタでご紹介しました。
どう見てもブッシュ・ド・ノエルな「ケーキやきとり」 鶏つくねでスポンジ再現

そんなこのケーキも、今年でついに第3弾。
「前回と前々回はいちごのホールケーキに似たやきとりをご提供しましたが、今回はブッシュ・ド・ノエルです。昨年からすでに『2016年はブッシュ・ド・ノエルで行こう』と考えていました」(「全や連総本店 東京」料理長)

ところで、なぜこんなチャレンジングなメニューを恒例のごとく展開しているのですか?
「我々は『地元の名物を世界へ』をキーワードにしているのですが、普通のやきとりのみだとなかなか世界が飛び付いてこないという状況があります。王道を基本としてしっかりやっておきながら、たまにこういったものを提供していくことにより皆様に興味を持っていただく。
興味を抱いていただいたら、今度は当店が提供している通常のやきとりをしっかり味わっていただく。世界へ発信するためには、そういった手立てが必要だと思っています」(「全や連総本店 東京」担当者)

チョコが振りかけられてるのかと思いきや、醤油の粕


ではそろそろ、実際に『ケーキやきとり 2016』を食べてみたいと思います! じゃあ、ケーキを食べるのと同じようにフォークで1切れカットしましょう。……あれ、割れない。
「ケーキと同じようにフォークを入れても召し上がれません。やきとりです(笑)。ナイフをグッと入れないとなかなか切れないメニューになっております」(担当者)
どう見てもブッシュ・ド・ノエルな「ケーキやきとり」 鶏つくねでスポンジ再現

ナイフでカットしたこれをパクっと口にすると……かなり濃い味です! やきとりのたれの風味とつくねが合わさっている。ということは、十分なボリュームのつくねをやきとりのたれに付けていただいているということ! でも、ルックスがケーキなので洋風な雰囲気もある。
錯覚でしょうね。
「あまり入れすぎるとウコンの香りが立っちゃうので、ウコンの分量も気にしました。でもある程度入れないと黄色が出ず、そうすると『本当にウコン入ってるの?』と思われてしまう。黄色っぽい色は出したかったです」(料理長)

ケーキの周りには茶色い粒粒が降り掛かっていますが、これは酒粕の醤油バージョンみたいなものだそう。醤油を搾った粕を振りかけることで、お醤油の香りが立ちます。
どう見てもブッシュ・ド・ノエルな「ケーキやきとり」 鶏つくねでスポンジ再現

「卓上には一味やガーリックパウダー、マッシュに練り込んだ味噌だれもご用意しています。
それらを足して食べていただいても、すごくおいしいと思います」(料理長)
感想としては、お酒と一緒に食べるのにピッタリなケーキ(?)という印象です!

「やきとり」を世界へ発信していく手段として


そんなこの「ケーキやきとり」、決して奇をてらうばかりではありません。そこには、確固たる信念が含まれている模様。
「こういったものには対しては批判も出るし、中には『まずい』と言う人も出てくると思います。しかし、味については料理長がこの形、このもので精一杯いいメニューができるようにと調理いたしました。好みもありますので批判が出るのは当然かと思いますが、『やきとり』というキーワードを全世界へ発信していく手段だと我々は考えております」(担当者)

ちなみに、『ケーキやきとり 2016』にはお持ち帰り用の箱も用意されています。
どう見てもブッシュ・ド・ノエルな「ケーキやきとり」 鶏つくねでスポンジ再現

「保冷剤などは入っていないので、当日中にお召し上がりいただきたいです。
あと、温めていただくとのも面白いと思います。外は生クリームではないので、温めることで周りが溶けて流れちゃうということはありません」(料理長)

ケーキ1個の重量は、ベースのつくねが250g。外のマッシュポテトを入れて300gになるとのこと。
「やきとりにしたら5~6本くらいの分量です。お一人で5~6本程度ならちょうどいい大きさだと思いますので、この大きさに仕上げました」(料理長)

甘いものが苦手な人はもちろん、ケーキが大好きな人も“変わり種のクリスマスケーキ”として体験してみるといいかもしれません。定番に見えるけど、ちっとも定番じゃなかった!
(寺西ジャジューカ)