食品売り場から聞こえるあの曲は『ウルトラセブン』?
「ウルトラチキン」は全国のスーパーや食料品店で発売中。リンク先のHPで実際の歌も聞けます。さらに8月31日までの夏期限定商品として、スパイシーな「ウルトラチキン ホットチリ味」も新発売。ビールにピッタリだ。
スーパーの食品売り場から、子供のころから親しみ深い、あのイントロが耳に飛びこんできた。

♪パーン、パパーン、パパーン、パーンパーン、パッパパー、パッパプーン……
ファンファーレにも似た、そのイントロ、『ウルトラセブン』だ。

その「パッパプーン」に続けて、「♪セブ〜ン、セブ〜ン」と口ずさもうとした、そのとき。
「♪チキ〜ン、チキ〜ン」……鶏かよ!

曲は続く。
「♪チキン、チキン、チキン(パウ〜ン)! チキン、チキン、チキン(パウ〜ン)!」
『セブン』の「はーるかなほしがー」以降も、同じメロディでずっと曲は続く。要するに「替え歌」だ。

ウルトラセブンさんが、何らかの事情により「ウルトラチキン」さんに改名したわけではない。「ウルトラチキン」という新たなウルトラ戦士が誕生したわけでもない。

一体何なのかといえば、この曲、ニッポンハムから2月より発売されている、『ウルトラチキン』という商品のキャンペーンソングなのだ。

以下、歌詞引用。ご存知のメロディで、各々口ずさみください。
<骨だしだから、食べやすい/ウルトラチキン 骨付きチキン/ウルトラチキン チキン チキン/手に持って食べよう パクパクと/ウルトラカットでパクッ!>
2番もある。
<レモン果汁で 爽やかに/ウルトラチキン ビタミンC!/ウルトラチキン チキン チキン/お弁当のおかずに“ウルトラC”!/ウルトラチキンでキターッ!>

メロディは大人も子供もみんな知っているわけだ。すぐ覚えられる効果は、かなりのものだと思う。

消費者の反応はどうなのか。「ウルトラチキン」の発売元、日本ハム広報部にたずねてみた。
「おなじみのメロディと、一度聞いたら忘れないユニークな歌詞が消費者にインパクトを与えたようです」
商品名と曲とはどっちが先かといえば、商品名が先とのことだった。
じゃあこの「ユニークな歌詞」、誰が考えたのかといえば、
「担当部署の社員が作成しました」
とのことで、円谷プロではなく、日本ハムの手によるものだったのである。

ところで曲冒頭にある「骨だし」、これがこの商品の大きな特徴なのである。独自の「ウルトラCカット」で、骨付きからあげの持ち手部分の骨が、露出した状態に加工されている。

「ここが受けて、『食べやすくて良い』など、消費者の方の評価も上々です」
味は、レモン果汁配合でさっぱりしている。調理も電子レンジで加熱するだけ。

話を曲に戻す。曲を聞いた円谷プロの反応が気になるところだが、
「今のところ、こちらへ反応は返ってきていないんですよ」
とのこと。
この曲の流れるなか、モロボシ・ダンがうまそうにこのチキンを食べるCMとか見てみたいが、どうか。
(太田サトル)