私の自宅は埼玉なのだが、電車で職場から帰宅する時が油断できない。一度、グッスリ寝過ぎてしまい、起きた時は栃木だった。

それ以降、電車でのあらゆる音に敏感に……。眠っていても車内アナウンスや駅ホームの音楽に反応し、パッと起きる身体になってしまった。

そんな私には効果テキメンに違いない目覚まし時計を発見。それは、株式会社バンプレストから発売されている『踏み切り目覚まし』のこと。
これは、アラームとして警報音と電車の通過音が鳴る、「踏み切り」をモチーフにした目覚まし時計。直径約40ミリのコーンスピーカーによって、鉄道マニアも喜ぶ本格サウンドのアラームが鳴り響く。
アラーム作動時には閃光灯が左右交互に、進行方向示唆矢印が左右ランダムに点灯し、踏み切りのイメージをリアルに再現。アラームを止めるには“緊急停止ボタン”を押して停止させる。

しかし、何故に「踏み切り」で目覚ましを……? その辺りを直接、(株)バンプレストにお伺いしてみた。
「鉄道ブームが来ると確信し、他社がやらないバンプレストらしい鉄道グッズのアプローチを目指しました。開発者はもちろん鉄道好きです(笑)」
鉄道好きのスタッフが考案! やはり鉄道好きにアピールする商品なのだろう。メーカーが予想している購入層も、主に「ライトな鉄道好き」や「ジョークグッズ好きな人」だ。


また、私が実際に電車内で苦い思いをしたのが「二度寝」である。一旦起きても「あ~、まだ(目的の)駅に着いてないな」と安心して二度寝をカマしてしまい、気が付いたら既に栃木だったというやつ。
そんな私を戒めるように、この商品にはスヌーズ機能がついている。せっかちにも、設定時刻の5分前から5分毎に計5回のアラームが鳴るという念の入りよう。

また、遊び心として電車が通過しないことがある。20回に一回、警報音のみで電車が通過しないのだ。
カンカンカンと音のみで電車が通らず「スカ」す。これも、非常に身に覚えがあるパターン。しっかり再現してくれている。

商品についての反響は、既にメーカーに届いている模様。その反響のひとつが「うるさい!」というもの(笑)。
「『音がうるさい!!』と……。
目覚ましなのでうるさいことは良いことなのですが、お子様が目覚ましで遊んだりしていると、カンカンカンカンうるさいかもしれません……」
目覚ましなので、うるさいくらいがちょうどいいのだが、普通にしている時に「カン、カン、カン!」と鳴り始めたら、「なんだ!?」とビックリしてしまうかもしれない。まぁ、それはご愛嬌だ。
また、一般の方からの問い合わせも多く、やはり鉄道好きな人からの購入が多い。また、プレゼント用としての購入もされているとのこと。

この『踏み切り目覚まし』は2009年1月下旬よりロフト、東急ハンズ等のバラエティ売場と鉄道グッズ売場で発売されている。価格は2,625円(税込)。


誰しも覚えがあるであろう、電車での「寝過ごし」経験。そんな人たちにとってこの商品は、純粋に目覚まし時計として非常に心強いのではないだろうか。
鉄道好きと、「二度寝は、まっぴら御免だ」という人は是非!!
(寺西ジャジューカ)