幼き日々、外で遊びまわって家路につき、我が家の玄関先からカレーの匂いがしたときの喜びといったらなかった。なんで、あんなに食欲をかきたてるのだろう。
カレーの匂いは最強。

そんな最強の匂いを元々もっている野菜をご存知だろうか? その名も「ミティー」。
今まではレストランなどで使われていたが、6月上旬から百貨店やスーパーなどで販売を開始。

この野菜は地中海原産、マメ科の1年草植物。古くから中近東、アフリカ、インドで栽培されていた。
海外では生で食べるという習慣がなく、火を加えたり調理して食べられていた。
それを日本のメーカーのスタッフが「生でも食べられるじゃないか」と、国内に持ち込み、現在は茨城と群馬で農薬を一切使用せず栽培(ハウス内でトレーに土を入れて周年栽培)。現在では、我々も楽しめる野菜となった。

注意してほしいのは、味がカレー味なのではなく、香りがカレーなのだ。その香りもツンとくるものではなく、ほんのり漂う感じ。決してキツく匂うものではない。ただし、種はカレーの匂いがガツン! とくるらしい。


そこで、発売元アグリアシストジャパン株式会社に、美味しい食べ方をお伺いした。まぁ、かなりのバリエーションでイケるのだ。
それは以下の通り。
・野菜やお肉と一緒に炒め物として
・サラダ感覚でマヨネーズ、ゴマドレッシング、塩、味噌などをつけて
・茹でると鮮やかな緑色でシャキシャキ感が残り、付け合わせに
・みじん切りにして、味噌汁に食べる直前にパラッとかけたり、ソバやうどんの薬味に。また、大根おろしやワサビに混ぜてカレー風味を楽しむ
・ミキサーでヨーグルトやリンゴジュースに混ぜてミックスジュースに
と、色んなやり方でカレー風味を楽しむことができる。
見た目は三つ葉のクローバーみたいで愛らしいので、洋食系のレストランでは付け合せとしてすでに重宝されている。


また、体にもよい。20種類以上のミネラルやビタミンA、カロテンを豊富に含んでいる。 日本では「一日一個のリンゴは医者いらず」なんて言われているが、海外ではミティーも同じように言われているらしい。味覚だけでなく健康にも万能なのだ。
価格は100~150円で発売される予定。価格的にも万能だ。


私の周りで「カレーを嫌い」なんて人は聞いたことがないが、この野菜を使えばアラ不思議、簡単に生唾もののカレー風味をプラスすることができる。
夢のような野菜だ。
(寺西ジャジューカ)