中国の北京市と上海市を結ぶ京滬(けいこ)高速鉄道路線で6月26日、新型車両「復興号」の運行が始まった。中国側の報道によると、復興号は牽引や制動など重要な部品や技術は、中国が自主開発したものが採用されているという。

 
 中国では、復興号を自主開発したことについて、「中国の技術力の向上を示す」などと自画自賛する報道が数多く見られるが、中国メディアの網易は5日、英メディアがこのほど復興号について報じたところ、英語圏のネットユーザーから復興号について否定的な声が上がったと伝えた。
 
 記事は、英メディアが復興号について「時速400キロ以上で走行が可能で、中国が初めて西側諸国の助けを得ずに開発した高速鉄道だ」と紹介したところ、英国のネットユーザーから「これまで同様、パクってきた技術が元になってるんだろ?」、「中国のことだから、自主開発なんて嘘だ」などのコメントが寄せられたと紹介した。
 
 なかには、中国が国内に建設した世界最長の高速鉄道網に対して羨望の声もあったようだが、米国のネットユーザーからは「中国語の自主開発という言葉は、英語では『日本からパクった』と訳される」というコメントもあったと紹介。英語圏のネットユーザーからの辛辣な指摘は、中国にとっては屈辱的なものであることは想像に難くない。
 
 英語圏のネットユーザーからのコメントについて、記事は「全体的に英語圏のネットユーザーは、復興号の技術に対して大きな疑問を抱いているようだ」と伝えつつ、「中国高速鉄道の技術に対して、パクリだと批判する人びとは中国の技術力の向上に恐怖を抱いているのだ」と主張し、中国高速鉄道に対する批判は気にする必要がないとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメーシ?写真提供:(C)fanjianhua/123RF)


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