私の彼は、度が過ぎる匂いフェチでした。汗のかいた脇や、脱ぎ捨てた衣類の匂いを嗅ぐだけでなく、足の指やお尻まで嗅いでくるのです。
また彼は、2人きりで部屋にいるときは、直で私のお尻に鼻の穴を当ててくるのですが、オナラを出すまで絶対に離さないのです。「出ないよ」と言っても、そこから何時間でも、同じ体勢で待ち続け、ガスを吸い込むと、やっと離れてくれます。とはいえ他の部分におかしな癖はなく、性格も優しいため、しばらくは我慢していました。
そんな私に限界がきたキッカケは、髪の毛の匂いへの執着です。近々、美容院に行くと伝えると、彼は「切るなら、少し髪の毛が欲しい」とハサミで私の髪を切り始めました。
この光景を見た瞬間、私はもうついていけないと思い別れを決意しました。
取材/構成・篠田エレナ
写真・Candace Nast