『必殺仕事人』シリーズ30周年記念、テレビ朝日開局50周年記念作品として、現在放映中の『必殺仕事人2009』。07年にスペシャルドラマとして放送された『必殺仕事人2007』が20.9%の高視聴率を記録したこともあって、同じキャストでの連続ドラマ化が決定したかたちだ。
メインとなる仕事人に少年隊・東山、TOKIO松岡 、関ジャニ∞大倉と世代違いのジャニーズ勢を投入したことで、あらゆる年代の女性視聴者を取り込むことに成功。さらに、従来の"必殺ファン"にとって、なくてはならない藤田まことや、若手女優の谷村美月、実力派女優の和久井映見などの存在も、高い関心を引きつけた一因となったといえる。

 そんな期待のなかスタートした新シリーズだが、実際のところ視聴率的には決して好調といえないよう。1月4日に放映された「新春スペシャル」(第一話)こそ関東で18.6%、関西では25.8%という高視聴率を記録したものの、その後は14.7、11.4、11.9、10.9%と右肩下がり。かつての『必殺』シリーズは最高視聴率37.1%を記録し、その後もおおむね及第点といえる成績を残していたことを思うと、なんとも寂しい話なのだが......。
 
「これまでの実績を考えると、平均でも15%は欲しいところ。

とはいえ、ドラマの出来自体は悪くないと思いますよ。題材に耐震偽装やDV、高齢者問題など、現代の社会問題に通じるネタを取り入れるスタイルは前シリーズにも見られていましたが、それがこれまで『仕事人』を見たことない人たちにもウケています。また、1話ごとに変わるゲストも吹越満や賀来千香子、西村和彦と、なかなか豪華。視聴率が思わしくない原因に、メイン3人をジャニーズタレントが占め、エンディングまで担当するなどの過干渉を指摘する向きもありますが、それはあまり関係ないでしょう。言ってしまえば仕事人はヒーローものなのだから、演技がうまくて地味な俳優より 、アイドル性が高いほうがいいという見方もできます。3人の仕事人ぶりも板についてきましたしね。
やはり、ここ最近のドラマ離れが影響してるのではないでしょうか」(ドラマライター)

 時代劇が下火といわれる昨今で、2クール制作予定? という噂もある『必殺仕事人2009』。もっとも成績がいい『キイナ』(日本テレビ)ですら、平均視聴率15.8%といまひとつ奮わない今期のドラマ事情のなか、どこまで奮闘できるか、注目してきたい。



【関連記事】 若槻千夏「ヌードTシャツで学校建設」という不明瞭すぎる"美談"
【関連記事】 やはり鬼門!? "深夜枠→ゴールデン"で苦戦する『只野仁』
【関連記事】 ファンは悲痛な叫び!? "黒すぎる"嵐・大野智は大丈夫か