18日夜、韓国俳優のチャン・ドンゴンが出演映画『マイウェイ 12,000キロの真実』(カン・ジェギュ監督、2012年1月14日公開)のPRのため来日した。翌日のニュースでは各メディアとも「ドンゴンが到着した羽田空港には500人のファンが集まった」と報じたが、これは真っ赤なウソ。

実際には、その半分の250人も集まらなかったというのが実情だ。

 6月のチャン・グンソクの来日時には、1人2,000円の謝礼で空港にサクラを集めたことが日刊サイゾーの取材で判明したが(記事参照)、今回のドンゴンの来日にあたっても、主催者側の露骨な"人集め"が行われていた。

「ドンゴンの来日に関する"空港出迎え"のプレスリリースが複数のメディアに届いたんです。『盛大に一般のファンも集めて迎え入れたいので、チャン・ドンゴンがこの時間に来るという旨をメディアの公式Twitterでつぶやいてほしい』などとお願いされた社もあったそうですよ」(芸能誌編集者)

 来日当日、ドンゴンの到着予定の1時間前の時点では、羽田の到着ロビーに集まったファンの数は150人ほど。関係者がファンからドンゴンへのプレゼントを預かろうとしたが、プレゼントは花束が1把と小箱が1つのみというなんともお寒い状況。日曜の夕方だけに羽田を訪れていた一般客も多く、ドンゴンの来日を聞きつけ次第に人が集まってきたが、ドンゴンが到着した時点で、通行人を含めてせいぜい250人がいいところ。

どう見ても、500人はあり得ない。

「来日前日に、映画の公式Twitterでドンゴンの到着時間が明らかにされていたので来てみたの。といっても、ちょうど羽田に友人を見送りに来たついでだけどね。韓流ドラマは好きだけど、わざわざスターを出迎えに行くほどじゃないわよ。でも、やっぱりイケメンよねえ(笑)」(40代・主婦)

 ドンゴンがロビーに姿を見せたときには、にわかに歓声も上がったものの、この主婦のように多くの見物客の反応は比較的冷静なもの。ロビーでは大した混乱もなく、ファンたちも粛々とドンゴンの到着を迎えたという印象だ。

 500人というのは主催者側の発表であるが、これはドンゴン側の要請なのかどうかは定かではない。少しでもファンの数を多く見せたいというのが人情だろうが、「動員をかけたとはいえ、200人が集まっただけでも立派なもの。なぜ、わざわざ水増し発表するのか意味が分からない」と、テレビ情報誌編集者も首をひねる。

「ドンゴンは本国ではペ・ヨンジュンやチャン・グンソクなど足元に及ばないほどの大物俳優だけに、出迎えが200人では少なすぎると感じたのでしょうか。だとしたら、韓国ナンバーワンアクターもずいぶんと器が小さいですね(笑)」(同)

 それにしても解せないのは、主催者側が500人と発表したからといって、それを鵜呑みにしてそのまま横並びに報じる大手メディアの姿勢である。中には「トム・クルーズの来日時に集まった400人を上回った」などと、ウソにウソを重ねるメディアもあったほど。

ファンが500人も集まっていないことは、現場にいた彼らが一番分かっていたはず。こんなことばかり繰り返しているから、「韓流ゴリ押し」などと批判されるのだ。
(文=牧隆文)


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