22日付の各スポーツ紙の芸能面で、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手・大槌町在住の中学生民謡歌手・臼澤みさきが21日、盛岡市にある岩手大学の学園祭「不来方(こずかた)祭」で初めてコンサートを行った模様が報じられた。

 これまで避難所などで歌ってきた臼澤にとって、初のバンド編成でのコンサートだったというが、「東京から各紙の記者がレコード会社の“アゴアシ付き”で現地に赴き、取材していた」(スポーツ紙記者)という厚遇ぶりだが、臼澤はもはや音楽界ではその存在が知れ渡っているという。

「正直、一般的な知名度はそれほどでもないが、なんといっても彼女は芸能界のドンことバーニングプロの周防郁雄社長がその歌声に聞き惚れ、猛プッシュ。周防氏の絶大な力がモロに反映される年末の『日本レコード大賞』では、新人賞に内定したようだ」(レコード会社関係者)

 そんな臼澤は今年7月に「故郷~Blue Sky Homeland~」(テイチクエンタテインメント)で歌手デビューしたものの、「オリコンのシングルランキングは初登場100位。発売後、各メディアが取り上げたため、翌週は同ランキングが94位にアップしたものの、その翌週は171位に転落。売り上げは3,000枚程度だった」(同)というだけに、強力なバックがなければレコ大の新人賞受賞はかなり難しかったと思われるが、なんと、その勢いでNHK白歌合戦』にも出場しそうだというのだ。

「今年の『紅白』も昨年に引き続き、震災復興がテーマ。臼澤はこのテーマにぴったりな歌手であり、周防氏は自分の息がかかったほかの演歌歌手を差し置いて猛プッシュしている。

臼澤が出場するためには演歌の空き枠が1つ必要だが、そこで、小林幸子バッシングを大々的に展開。NHKの制作サイドとしては、単なるお家騒動なので小林の出場には問題がないと考えているが、周防氏は懇意のメディアにことごとく小林のマイナス情報を流し、先日は一部スポーツ紙に『幸子、紅白出場消滅』と書かせて既成事実を作らせてしまった。あの記事の影響もあり、小林が落選する代わりに臼澤が紅白に出場することが決まったようだが、枠の調整で臼澤が特別枠になる可能性もある。以前、臼澤と同じように周防氏が『トイレの神様』に聞き惚れた植村花菜も紅白にねじ込まれ、9分52秒の曲をフルコーラスで歌うというVIP待遇だった。おそらく、臼澤も故郷からの中継という植村並みのVIP待遇だと思われる」(NHK関係者)

 紅白に出場したものの、植村はその後、お笑いコンビキングコング西野亮廣との熱愛ぐらいしか話題にならなかった。臼澤も植村の二の舞いになってしまわなければいいのだが……。