今年大みそかのNHK白歌合戦』の大トリに紅組の松田聖子が内定したと、9日付の日刊スポーツが報じた。白組のトリはになるという。



 記事によると、今年は聖子にとってデビュー35周年のメモリアルイヤー。全国ツアーを行い、東京・日本武道館での公演回数は、自身が持つ女性歌手の最多記録を102回に更新した。

 さらに決め手となったのが、5月に放送されたNHKの音楽番組『SONGS』。同番組で聖子は30分ノンストップのスペシャルメドレーを披露し、平均視聴率4.1%を記録した。これは、最近の同番組の中でも高視聴率だったという。

 だが、アンチも多い聖子だけに、案の定“反発”の声も飛んでいる。


 紅白に出場する大物女性歌手の関係者は「なんで聖子なんだ!」と激怒。選考にはNHKへの貢献度が加味されるというが「『SONGS』の1回がよかったというだけで、数段飛ばしで大トリ起用はおかしい。それならば、うちの○○こそ大トリにふさわしい!」と収まらない。

 別の中堅演歌歌手のマネジャーも「大トリは昨年、“御大”北島三郎さんが紅白ラストステージを飾った名誉あるポジション。そこに聖子さんを持ってくると、昨年の北島さんまで軽く見られる気がする。やはり、日本の伝統である演歌を持ってくるべきだ!」と話す。


 とはいえ、その演歌が紅白のマンネリ化を招いていることも事実。

「今年はこれといった目玉もおらず、視聴率的にも紅白の苦戦が予想される。松田聖子という起爆剤を投下することは、ある種の賭け。それを断行したNHKは評価できる」(テレビ関係者)という声も聞かれる。

 紅白の歌唱順は、NHKにとってトップシークレット。メディアで報じられれば期待値が低くなるため、土壇場でNHKが曲順を変えてくることもある。
それだけに「今回の日刊の記事は“アンチ聖子一派”が意図的に流した情報の可能性も捨てきれない」(芸能プロ関係者)という。

 本番まで駆け引きは続きそうだ。